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(C)2014 枢やな/スクウェアエニックス (C)2014 映画「黒執事」製作委員会
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(C)2014 枢やな/スクウェアエニックス (C)2014 映画「黒執事」製作委員会

注目映画紹介:「黒執事」 水嶋ヒロ復帰作 ダークな世界観 アクションもスタイリッシュ

 人気マンガを水嶋ヒロさん主演で実写化した「黒執事」が18日に公開された。「黒執事」は、枢(とぼそ)やなさんの人気マンガが原作で、19世紀の英国を舞台に名門貴族のファントムハイヴ家の少年当主シエルに仕える執事セバスチャンの活躍を描く。映画版では水嶋さんが演じる性格は悪いが知識と実力、品格と容姿を兼ね備えた忠実な執事・セバスチャンと、剛力彩芽さんが演じる女であることを隠して生きる幻蜂清玄(げんぽう・きよはる)を中心に、近未来の西洋と東洋の文化が入り乱れた大都市を舞台にオリジナルストーリーが展開する「NANA」シリーズの大谷健太郎監督と「TIGER&BUNNY」のさとうけいいち監督が共同でメガホンをとった。

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 巨大玩具メーカー「ファントム」の総帥にして名門貴族の末えいである幻蜂清玄伯爵(剛力さん)は、女であることを隠して生きる男装の令嬢で、世界統一を目標にする西の女王の諜報活動を行う「女王の番犬」を務める。執事のセバスチャン(水嶋さん)とは“命の契約”交わした絶対的な主従関係にある。ある日、街で多発する“連続ミイラ化怪死事件”を解決せよという命令が下る。時を同じくして少女たちが街から消える事件も発生。セバスチャンの調査により、二つの事件を結ぶ「黒い招待状」へとたどり着くが……という展開。

 水嶋さんの3年ぶりの俳優復帰作として注目を集める今作は、お世辞抜きで水嶋さん演じる執事、セバスチャンのカッコよさが際立つ。執事としての立ち居振る舞いだけでなく、アクションシーンにさえスタイリッシュさを感じさせる。セバスチャンが“悪魔”という設定を、体重を落とすだけでなく演じている間はまばたきをしないことで怪しさや悪魔らしさを表現した演技には驚かされる。日本人キャストによる実写化のため、女王の支配下という原作の設定を入れ込みつつ、近未来ながらもどこか懐かしい“レトロフューチャー”な世界観を構築し、ミステリー色の強いストーリーとマッチした。男装で眼帯姿の剛力さんや謎の葬儀屋を演じる栗原類さんなど、個性豊かな登場人物たちが独特のダークな雰囲気を彩る。魅力あふれる登場人物の中でも、清玄のおば・若槻華恵を演じる優香さんの演技は必見。普段テレビなどで目にする優香さんからは想像もつかないひょう変ぶりには圧倒されることだろう。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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