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三浦理恵子さん(左)と対談した心理カウンセラーの晴香葉子さん
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三浦理恵子さん(左)と対談した心理カウンセラーの晴香葉子さん

三浦理恵子の美容ライフ:第40回 心を磨く心理学~対談編・下 晴香葉子さん

 今回も前回に引き続き作家で心理カウンセラー、コミュニケーション学研究者の晴香葉子さんとの対談をお送りします。先生が考える対人魅力についてのお話からスタートです!

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 ◇魅力的な人とは?──三浦さん

 三浦理恵子さん:先生が考える魅力的な人というのは、具体的にどういうイメージか教えていただけますか。

 晴香さん:“対人魅力”のある人ですね。私の元にカウンセリングを受けに来る人には、転職に悩んでいるビジネスパーソンの方や、社内やコミュニティー内の人間関係に問題を抱えてる方、恋愛の悩みを持つ方などさまざまなのですが、どの方にも共通して対人的な魅力は大切なポイントだと考えています。

 三浦さん:対人魅力とは、相手に与える印象のことですか?

 ◇第一印象は0.5秒で決まる──晴香さん

 晴香さん:笑顔や姿勢、服装、髪形などが作る外見的魅力と、時間をかけて理解を深め合う内面的魅力のことです。ちなみに外見の第一印象というのは0.5秒で決まってしまうということをご存じですか?

 三浦さん:えっ!

 晴香さん:特に姿勢は重要で、悪いと自信がなさそうに見え、ネガティブな印象を与えてしまいます。

 ◇姿勢は美しく、笑顔も心がけることが大事──三浦さん

 三浦さん:それは損ですね……。やはり姿勢は美しく、そして笑顔を心がけることも大事ですよね。

 晴香さん:そうですね。笑顔は、ある心理学者の研究では世界共通でポジティブな印象を与えることも立証されています。

 ◇「バケツとひしゃくの理論」を心がけたい──晴香さん

 晴香さん:対人魅力にもつながるのですが、ドナルド・クリフトンの「バケツとひしゃくの理論」というものがあります。どういうものかというと、人は心にバケツも持っていて、満タンで水があふれているときが最高にいい状態。嫌な気分にさせられたりすると水は減ってしまい、空っぽのときは最低の状態。人はひしゃくも持っていて、誰かと接するときにひしゃくで自分の水を相手のバケツに注ぐことができます。相手が喜ぶことをすることが、水を注ぐことです。だけど反対に相手の水をくみ出すこともできてしまうんです。それは相手が嫌な気持ちになることをした場合。ただ、自分が誰かのバケツに水を注げば、自分の水も増えます。

 ◇相手の幸せが、自分の幸せになる──三浦さん

 三浦さん:相手が幸せになれることをすると、自分も幸せな気持ちになれるということですね。

 晴香さん:その通りです。相手の水が増えると自分の水も増える。シンプルだけど大切なことを思い出させてくれる理論です。この理論を心がけて生きていけたらすてきですよね。

 三浦さん:人にとって基本であり、最も重要なことですね。

 ◇嫌な仕事のあとにはご褒美を用意してやる気を高める──晴香さん

 三浦さん:何か嫌なことをしなきゃいけない場合の、心の上手なコントロールのテクニックなどはあったりしますか?

 晴香さん:シチュエーションによりさまざまだと思いますが、例えば仕事であればご褒美を用意するのも一つのテクニックだと思います。具体的なものでもいいですし、言葉で誰かに褒めてもらうことでもオーケー。やる気を高めるか否かがポイントです。大好きな彼に「これが終わったら褒めてね」なんて約束するのもいいと思いますよ。

 三浦さん:達成したあとにハッピーが待っていると、モチベーションがぐっと上がりますね。

 ◇嫌なことでも一生懸命取り組むと、いつの間にか夢中に──三浦さん

 晴香さん:さらにもう一つ加えるとすれば、“なんでも一生懸命やる”ということもオススメです。

 三浦さん:確かに。嫌だなと思っていたことでも、自分なりのこだわりをプラスしたりして一生懸命取り組むと、いつの間にか夢中になっていることがあります。私は掃除についてそう感じることが多いです。以前、お風呂場の鏡の掃除を、面倒でなかなかできずにいたことがあったんです。でも「鏡の汚れはお肌の汚れになる」と聞いて、「肌をキレイにしたい。だから鏡は絶対にキレイに保つ」と決め、お風呂上がりに毎回拭き掃除をするルールを決めました。なんとなくキレイにしたいな、と思っていたころより、自分なりのこだわりを加えたことではるかにやる気が増しました。しかも、飽きずにずっと続けられています。

 ◇今年の目標は社会的に認められている力を身につけること──晴香さん

 三浦さん:今日は先生のお話をうかがいながら、改めて人間の心理の面白さを感じました。では最後に、この連載の読者へ向けてアドバイスをいただけますか。

 晴香さん:時代がどんどん変化している中で、多くの人が“役に立たない”ことをしなくなってきています。雰囲気や“ノリ”だけでは行動に移さない堅実な時代が、現代だと感じています。そんな社会で必要とされる人間を目指す女性には、ぜひ社会的に認められている力をつけることを勧めたいですね。資格でもなんでもいいけれど、具体的に何かに結びつく力を。当然“聞こえがいいから”という理由ではいけません。自分にとって本当に必要であり、周りに必要とされる力を身につけると、2014年はより飛躍できる年になると思います。

 三浦さん:まずはやってみることですね。身近な趣味から結び付くこともありますか?

 晴香さん:もちろん。その人の状況次第ではありますが、経験年数を重ねないと習得できないような習い事は、大人の女性に最適です。

 三浦さん:今、幼いころに自己流で油絵を描いていたことを思い出しました。今年は時間を作って、再チャレンジしてみようかな(笑い)。

 晴香さん:ぜひ! いつか作品を拝見できるのを楽しみにしています。

 2回にわたってお届けしてきた晴香葉子さんとの対談編、いかがでしたか? すぐに実践したいアドバイスもあり、私自身とても興味深くお話を聞かせていただきました。読者のみなさんも、ぜひできることから取り入れてみてくださいね。

 心も体もキレイになって、毎日キラキラしましょう! できることは今からスタートですよ!

 *……次回は3月12日に更新予定です。

 三浦理恵子さんへの質問、メッセージは下記までお送りください。また、対談してほしい人、テーマにしてほしいことなどもお待ちしております。

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