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「河原風呂」の足湯
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「河原風呂」の足湯

朝香:日本の名湯 開湯850年の三朝温泉 恋のパワースポットも

 鳥取県に日本有数のラドン含有量を誇る「三朝温泉」がある。開湯850年記念祭で盛り上がる温泉街は、ゲンジボタルが見られる清流「三朝川」を中心に形成されている。三朝川にかかる恋谷橋は、上原多香子さん主演の映画「恋谷橋」の舞台にもなった場所で、橋の中央にある陶製の「縁結び かじか蛙」は、恋のパワースポットとして人気だ。

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 老舗旅館も多く、それぞれの持ち味を生かしたノスタルジックな造りの風呂場も魅力。公衆浴場は「株湯」「たまわりの湯」と、河原にある露天風呂「河原風呂」の3カ所。 ラドンは気化するので、つかる、飲むだけではなく湯気を吸い込むという珍しい楽しみ方ができる。

 地元の人たちで一番にぎわっているのは「株湯」だ。「株湯」は、浴場、足湯、飲泉場をそろえており、もっとも混み合う。シャンプーやせっけんは持参する必要がある。河原風呂は三朝橋のたもとにあり、洗い場はない。橋や通りを行きかう人や車がよく見え、とても解放感がある。足湯もある。足湯はほかに「かじかの湯」「薬師の湯」がある。

 飲泉もでき、とても飲みやすく、地元の人たちは料理や飲み水として愛用している。飲泉場は水をくみにきた地元の人たちのちょっとした社交場だ。三朝神社の手水舎も飲泉場の一つで、温泉水でのお清めは冬の参拝客にはありがたい。「薬師の湯」にも飲泉場がある。

 三朝温泉は、免疫力や自然治癒力を高めるといわれており、効能には痛風、胆肝道疾患、ぜんそくなどが挙げられる。またこの温泉の効能に注目し、岡山大学医学部付属病院三朝医療センターや三朝温泉病院などが温泉治療を行っている。海外から訪れる研究者も多いという。気管支ぜんそくと鼻炎をもつ筆者も鉱泥湿布やラドン熱気浴を体験してみたが、呼吸が楽になる、鼻づまりが5分ほどで解消されるなどいくつかの改善が見られた。

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