出演中のドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」について語った国仲涼子さん
女優の国仲涼子さん(35)が、杏さん主演で放送中の“月9”ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ系)に出演中だ。国仲さんは、杏さん演じる藪下依子とデートを重ねる、長谷川博己さん演じる谷口巧の幼なじみで元ヤンキーの島田佳織を演じている。佳織を演じるにあたって「男性が一番嫌いなタイプ」を意識しているという国仲さんに役作りやドラマの魅力について聞いた。
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◇元ヤン役オファーに抵抗と喜び
「デート」は、杏さん演じる東大大学院卒の国家公務員の依子と、長谷川さん演じる働かずに親に“寄生”して「高等遊民」を自称する谷口巧の2人の“恋愛不適合者”の恋模様を描くロマンチック・ラブコメディー。「リーガルハイ」(フジテレビ系)の脚本家の古沢良太さんが初めて恋愛ドラマの脚本に挑戦したことでも話題になっている。
同ドラマで初めて元ヤンキーの役に挑戦した国仲さん。オファーが来たときは「抵抗がないわけではなかった」というが、「30代に入って子供のいる役や家庭を持っている役、不倫をする役をいただくことが多かったので、今回、元ヤンキーの役で私にオファーをくれたのがとてもうれしかったですね。監督の希望に応えられればと思いました」と前向きに語る。
佳織は、髪にメッシュを入れて明るくし、スカジャンを羽織り、がに股で歩き、口も悪い。演じるにあたっては「情が厚いことを一番大切にしている」という。「口も悪くてあの見た目だし、男性から見て一番嫌いなタイプなんじゃないかな。でもそれを意識しています」と話す。役の“研究”にも熱心で「散歩をしていたら、工事現場の人たちがニッカーボッカーを履いていたので、歩き方を見たり、どうやって履きこなしているんだろうと考えたり……」と明かした。
◇女性の心を忘れないように演じたい
監督からは「男っぽく」「もっとがに股で」などと“男っぽく”するよう演出を受け、「だんだん違和感がなくってきました」と笑う。その一方で「佳織は心は女の子。不器用なだけで思っていることを伝えられない。言葉遣いは汚くても最終的には女性の心を持っていた方がいいと思うので、そこを忘れずに演じたい」と力を込める。
そして「佳織は少しずつ巧君のことが気になっていく。最初は応援していたけれど『本当に結婚してしまうの?』『あれ? ちょっと違うかも……』と。女心が芽生えるというか、そんな一面も出てくるのでそこを小出しにしていこうかなと思っています」と今後の展開について明かした。
同ドラマは国仲さんにとって初の古沢さん脚本のドラマでもある。「無駄なせりふが一つもない」と舌を巻き、「テンポも展開が速く、すごく見応えがあると思う」と絶賛。また「結婚を別の視点から見ている方たちって結構いるのかなと思うし、共感できる人が多いのかなと思う。大の大人が皆不器用で、それぞれがいとおしいキャラクター。とても“可愛い作品”だと思います」と語った。
次回は、自身のデートのエピソードや休みの日の過ごし方について聞く。
<プロフィル>
くになか・りょうこ。1979年6月9日生まれ。沖縄県出身。98年のバラエティー番組「アイドルハイスクール 芸能女学館」(フジテレビ)にレギュラー出演した後、翌99年にドラマ「L×I×V×E」(TBS)で女優デビュー、同年、深夜ドラマ「悪いオンナ『プレイヤー』」(TBS)でドラマ初主演を果たす。2001年のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」でヒロインを演じて、数々の新人賞を受賞。同年に山本周五郎原作の連続ドラマ「五瓣(ごべん)の椿」(NHK)で時代劇初出演ながら初主演を務めた。現在は、ドラマや映画、CMなどで活躍している。今回は12年10月期の連ドラ「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~」以来のフジテレビ連続ドラマ出演で、月9出演は11年4月期の「幸せになろうよ」以来、約4年ぶりとなる。
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