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ニセコ五色温泉旅館の女湯露天風呂。開放感があり遠くに森が見える
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ニセコ五色温泉旅館の女湯露天風呂。開放感があり遠くに森が見える

日本の名湯:北海道・ニセコ五色温泉 北の大地に湧くエメラルドグリーンの湯

 ニセコ五色温泉は、北海道・ニセコ中心部から車で「倶知安(くっちゃん)ニセコ線」(道道58号)を走り、ニセコ連山の標高750メートルほどの場所にある。路線バスなどの公共の交通手段はなく、11~5月の冬期間は倶知安方面からは通行止めとなる。それほどまでに大自然に囲まれた場所なのだ。

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 ニセコ五色温泉にニセコ五色温泉旅館がある。木でできたシンプルなロッジ風の建物で、宿泊だけではなく、日帰り入浴もできる。男湯・女湯それぞれに内湯と露天風呂がついており、離れにもそれぞれ内湯と露天風呂がある。

 倶知安保健所から100%源泉かけ流しとお墨付きの温泉で、自然湧出している。ポンプなどの動力で汲み上げると鮮度が劣化してしまう恐れがあるため、自然湧出は温泉にとって最高の環境である。

 酸性で硫黄を含むため、湯色は乳白色がかったエメラルドグリーン。硫黄臭がはっきりとするため好みが分かれる温泉だ。湯の感触はかなりさっぱりしており、湯冷めしにくい。殺菌力があり、皮膚の角質を落とす作用も期待できる美肌の湯でもある。

 同旅館を昨年9月末に訪れたところ、露天風呂につかりながら眺めた紅葉は美しく、離れの露天が一番においが強く高温だった。その日の気温にもよるのだろうが、おそらく源泉に一番近いのであろう。私は小鼻の角栓や黒ずみがすっきりとれるので、ここの泉質は大好きである。

 ニセコは春から初夏は、新緑を眺めながらラフティングなどのアウトドアスポーツができ、夏や秋に登山、冬は抜群のパウダースノーでスキーやスノーボードが楽しめる。思う存分スポーツを楽しんだあとは、疲れた体をゆっくりニセコ五色温泉で癒やしてみてはどうだろうか。

<プロフィル>

 朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。

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