検索
学生のコンサートが行われるトリニティー・ラバン音楽院のチャペル。天井や壁の絵が歴史を感じさせます
1 / 7

学生のコンサートが行われるトリニティー・ラバン音楽院のチャペル。天井や壁の絵が歴史を感じさせます

ロンドン劇場めぐり:第1回 世界遺産の街グリニッジ 音楽大学のミニコンサートは必見

 ロンドンの音楽大学でクラシックピアノを学ぶKYOKA(きょうか)さん=仮名=が、現地で見つけた劇場やコンサートホールの話題、その近辺のマーケットやカフェ情報をつづる「ロンドン劇場めぐり」。今回は、世界遺産に登録されている港町グリニッチの劇場についてつづります。

いま、推されてます

 ◇地元の人々が集う音楽大学のコンサート 雰囲気は格別

 ロンドンには、たくさんの劇場があり、日々の生活に音楽が深く結びついています。また、四つの音楽大学があり、学校のコンサートホールで学生によるミニコンサートを開いている大学もあります。

 私が在学しているグリニッジの「トリニティ・ラバン・コンセルバトワール音楽大学」では、定期的に学生のミニコンサートが行われています。ガイドブックには載っていないため、聴きに来ている人のほとんどが地元の人たち。

 学校の校舎は旧王立海軍学校で、コンサートは建物内のチャペルで行われます。歴史を感じながら、観光地では決して味わえない雰囲気の中でのコンサートは格別! ピアノのソロ・コンサート、アンサンブル・コンサートなど演奏される演目は回によってさまざまで、コンサート情報は大学のホームページ上に掲載されています。

 最近、私が聴きに行ったときは、ピアノ、バイオリンのアンサンブルと連弾ピアノのコンサートでした。ランチタイム・コンサートだったため、少しこぢんまりとしていましたが、音楽大学の生徒たちや、たまたま立ち寄った観光客らが来場。アットホームな雰囲気の中、演奏を聴くことができ、初めて訪れた時は、思わず涙してしまいました。

 ◇クラシックからジャズ、ダンス、ミュージカルまで 「ブラックヒースホール」

 ブラックヒースホールは、グリニッジ駅から電車で約15分の場所にある小さなコンサートホールです。ここではクラシック音楽のほか、ジャズや現代音楽のコンサートを見ることができます。また、コメディーやダンス、ミュージカルのステージも見ることができます。

 1週間に3回、多い時は毎日コンサートが開かれています。演奏者は世界で活躍するプロの音楽家から、ロンドンの音大生まで、さまざま。チケットは7ポンドから。他の劇場より安いので、滞在中にたくさんのステージを見たいという人はチェックしておくといいかもしれません。

 ◇グリニッジ・マーケットでショッピング&屋台めぐり

 グリニッジの中心街には、よく知られたマーケット「グリニッジ・マーケット」があります。毎週火曜から日曜、午前10時から午後5時半まで開催されているので、コンサート前に立ち寄りたいマーケットです。

 アンティークの小物やおみやげ品を売っているお店や、おいしいピザの屋台、さらにパブもこのグリニッジ・マーケットの中にあります。日本食の屋台 「Teriyaki-ya(てりやきや)」もあり、現地の人々にかなりの人気があるようです。ラグビーのワールドカップで、日本が歴史的大勝利を収めた直後には、知らない人からたくさん「おめでとう!」と言われました。

 ごはんを食べるのもよし、おみやげを買うのもよし、パブに行くのもよし! 気ままな時間が過ごせる場所です。

 次回は、ビッグベンやロンドン・アイのある中心地の劇場についてつづります。

<プロフィル>

 KYOKA。1996年生まれ。子供の頃から音楽が大好きで、幼少期からクラシックピアノを学ぶ。高校時代に、世界16カ国40都市以上で語学学校を運営し、海外留学をサポートする「イー・エフ・エデュケーション・ファースト」(海外留学のEF)を通じロンドンへ語学留学した際、ロンドンの音楽あふれる街に魅了され音楽留学を決意。現在、ロンドンの音楽大学「トリニティ・ラバン・コンセルヴァトワール音楽大学」に在学している。

いま、推されてます

写真を見る全 7枚

コラム 最新記事

アクセス上位記事