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映画「ホーンテッド・キャンパス」のメインビジュアル (C)2016「ホーンテッド・キャンパス」製作委員会
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映画「ホーンテッド・キャンパス」のメインビジュアル (C)2016「ホーンテッド・キャンパス」製作委員会

注目映画紹介:「ホーンテッド・キャンパス」 中山優馬初主演&主題歌 怖いのに笑える青春ホラー

 歌手で俳優の中山優馬さんが初主演した映画「ホーンテッド・キャンパス」(竹本聡志監督)が2日に公開される。映画は、「第19回日本ホラー小説大賞」の読者賞を受賞した櫛木理宇さんの小説(角川ホラー文庫)が原作。怖がりなのに幽霊が見えてしまう大学生(中山さん)が、片思いしていた後輩(島崎遥香さん)との再会をきっかけにオカルト研究会に入ったことで、呪われたキャンパスの謎に挑むことになる……。主人公の八神森司(やがみ・しんじ)を中山さん、後輩のこよみをアイドルグループ「AKB48」の島崎さんが演じるほか、大野拓朗さん、高橋メアリージュンさん、ジャニーズJr.の安井謙太郎さんらが出演。中山さんは新曲「Feeling Me Softly」で映画の主題歌にも初挑戦している。

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 八神森司(中山さん)は高校時代、不吉な影に狙われている後輩の灘こよみ(島崎さん)に恋をするが、臆病な性格が災いして告白できずに卒業してしまう。1浪して大学へ入学した森司は、こよみと再会。森司は胸をときめかせるが、こよみはオカルト研究会に入るという。高校時代に起きたある事件のこともあり、こよみを放っておけない森司は、彼女を守るために嫌々ながらもオカルト研究会に入る。個性的な仲間たちが集まる通称“オカ研”には日々、原因不明の怪奇現象に悩む人々が訪れ……というストーリー。

 ホラー映画だが、中山さん演じる主人公とオカ研のメンバーたちのやり取りがユーモラスで、さらに森司とこよみの関係性など笑いあり、恋愛ありと、爽やかな青春映画のように楽しめる。ホラー演出もぬかりなく、思わず心をわしづかみにされるような怖さも味わえる。主人公が特殊能力を持っているという非日常感とキャンパスライフの日常感との対比がはまり、各要素がバランスよくちりばめられ、自然と世界観へと入り込める。端正な顔立ちの中山さんが、表情豊かにヘタレぶり全開の男子を演じる姿には最初は驚かされるが、次第にキャラクターとオーバーラップしてくるから不思議だ。あまりの青春のキラキラ感に、思わず「大学時代に戻りたい!」と感じてしまうかも。ホラーが苦手な人でも安心して鑑賞できるはずだ。2日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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