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「SPRiNG」2月号の表紙
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「SPRiNG」2月号の表紙

ファッショントレンド:2017年はガウチョからフルレングスへ 強めアクセで引き締める 後編

 新たな年を迎え、今年のファッショントレンドが気になるところ。昨年、売上部数を前年の2倍以上に伸ばし、勢いに乗る女性ファッション誌「SPRiNG(スプリング)」(宝島社)の平澤梢(こずえ)編集長に注目のアイテムや着こなし方を聞いた。後編では、ボトムスやシューズ、アクセサリーなどを取り上げる。

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 ◇ガウチョからフルレングスへ フラットサンダルやミュールで“けだるく”

 平澤編集長は、ボトムスは、この1~2年で流行した七分丈ほどのガウチョパンツから、足元まであるフルレングスに変化するという。「少し引きずるくらい、足元にたるむくらいの丈や、ジャージーやニット、サテン、ベロアなどのゆるっとした素材のイージーパンツがもつ気取らなさがカッコいい」と太ベルトに加え、こちらにも太鼓判を押す。

 さらに足元は、昨年から続き「“抜け感”」がキーワードとなる。ヒールのパンプスで“きちんと感”を出すよりも、ゆるさを演出できるフラットなサンダルやミュールが「主流になりそう」と予測。「とことんカジュアルに、けだるいくらいの足元がすてき」と提案している。

 ◇春夏はピンクが豊富 強めアクセで引き締める

 トレンドカラーも「ピンク、赤、ブラウンからベージュトーン」などのフェミニンなカラー。今年の春夏のアイテムは「ピンクが目立った」といい、「大人でも着られるスモーキーなピンクと差し色になるビビッドなピンク。それに加えて赤など暖色系の差し色が多い」というから、自分に似合うピンクを探したい。

 また主流になるのは、ブラウン、キャメル、サンドベージュ、オフホワイトなどの「やわらかいベージュトーンのグラデーションでほんのり女性らしい色み」を挙げ、「キャメルとオフホワイトを合わせるなど、同じトーンで全身をコーディネートするのがおすすめ」という。

 そしてアイテムやシルエット、色などファッションがフェミニンに近づく分、アクセサリーは「強さのあるクールで大ぶりのメタリックアクセで引き締めるのが好バランス」とアドバイスする。

 ◇おしゃれ上級者は「ギリギリのバランス」でミックススタイルを

 フェミニンとともに、注目される今年のミックススタイルは「ベーシックスタイルに、ボヘミアンや1990年代、スポーツなどのいろんなテイストをミックスするより自由なスタイル」と説明。

 平澤編集長は「フェミニンで上品なアイテムとミックスして、ギリギリのバランスを楽しむ」のが、おしゃれ上級者のスタイルだといい、「女性らしいビッグシャツに、ウエストポーチをベルト代わりに着ける」「トラッドなストライプシャツに、スポーティーなジャージーパンツを合わせる」「“きれいめ”のセンタープレスパンツにスタジャンを合わせる」などの着こなしを薦める。

 ◇編集長の個人買いは「ジージャン」 ビッグサイズを女性らしく

 平澤編集長がすでに個人買いをしたというのがファッションブランド「HYKE(ハイク)」のジージャン。ジージャンは2016年の秋冬からブームになっており、春夏も人気は続くという。

 「少しビッグサイズを選んで、肩を落として着る方が女性らしくなってすてき。寒い時期は上からオーバーサイズのアウターを着て、アウターオンアウターで。春になったらレースのトップスをワイドパンツにインした女性らしいスタイルに、あえて合わせたい」と考えている。

 また編集部で流行しそうなのは、ウエストをゴムやひもで締めるようになった「イージーパンツ」。「履き心地が楽ちんというのも重要で、すぐに“こなれ感”が出るアイテムなので、ジャージーパンツやベロアパンツ、パジャマパンツなど、みんなが履きそう」と予想した。

 <プロフィル>

 ひらさわ・こずえ。名古屋市出身。男性向け雑誌の編集を務めた後、2010年に宝島社に入社。女性ファッション誌「InRed(インレッド)」の編集部をへて14年から現職。

 *「SPRiNG」……1996年に創刊。2014年に30歳前後の「おしゃれで知的な文化系女子『グッドガール』」をターゲットに大幅にリニューアルした。コンセプトは「シンプルおしゃれが好き!」。16年上半期(1~6月)の雑誌販売部数で、月間平均売り上げが10万部となり、前年比217%を記録した。

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