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映画「LOGAN/ローガン」のワンシーン (C)2017Twentieth Century Fox Film Corporation
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映画「LOGAN/ローガン」のワンシーン (C)2017Twentieth Century Fox Film Corporation

今週シネマ:1、3日公開の映画「LOGAN/ローガン」「武曲 MUKOKU」「花戦さ」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。1日には、米マーベル・コミックの人気キャラクター“ウルヴァリン/ローガン”の最後の戦いを描いたアクション大作「LOGAN/ローガン」(ジェームズ・マンゴールド監督)が公開。3日には、「そこのみにて光輝く」(2014年)などで国内の主演男優賞を数多く受賞した綾野剛さんの最新作「武曲 MUKOKU」(熊切和嘉監督)、狂言師の野村萬斎さんが主演した「花戦さ(はないくさ)」(篠原哲雄監督)が公開される。

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 「LOGAN/ローガン」は、ヒュー・ジャックマンさんにとって最後の“ウルヴァリン作”としても話題。時は2029年。ミュータントの大半が死滅し、長年の激闘で疲れ果て、もはや不死身ではなくなったローガン(ウルヴァリン=ジャックマンさん)が、満身創痍(そうい)になりながらも巨大武装集団に追われる少女・ローラ(ダフネ・キーンさん)を守るため、“最後の戦い”に挑む姿を描く。髪の毛はぼさぼさ、無精ひげも伸び放題、身に着けているものもよれよれで、かつての精悍(せいかん)さはみじんもないローガンの変貌ぶりに加え、アクションシーンでの血生臭い描写など、大人向けの味付けがなされているのも見どころだ。

 「武曲 MUKOKU」は、綾野さんと「夏の終り」(13年)以来のタッグとなる熊切監督がメガホンをとった、剣を捨てて自堕落に暮らす男と剣と出合った高校生の宿命の対決を描いたアクション映画。父の幻影に苦悩する一人の男を綾野さん、綾野さんのライバルとなる高校生を村上虹郎さんが演じ、クライマックスとなる台風の中の決闘シーンでは、ずぶぬれ、泥まみれで壮絶なアクションを展開している。アルコール絶ちをし、約2カ月間のトレーニングで体を作った綾野さんと、剣道初段の村上さんの本気のぶつかり合い、綾野さんの恋人役の前田敦子さんの妖艶な演技、小林薫さんのダークな父親ぶりも見ものだ。

 「花戦さ」は、天下人となった豊臣秀吉(市川猿之助さん)の暴君ぶりに“花で立ち向かった”僧侶、池坊専好(萬斎さん)の活躍を描く痛快時代劇で、佐藤浩市さん、中井貴一さん、佐々木蔵之介さんら豪華キャストが出演。専好は、空気を読めず、物覚えも悪い上に口下手で、権力には全く興味がない、花をいじり、民と向き合っている時が一番幸せという男。そんな専好を野村さんが実に飄々(ひょうひょう)と、かつ生き生きと演じている。半面クライマックスの、秀吉との真剣勝負で見せる鋭いまなざしからは覚悟がビシバシ伝わり、花を使った大胆かつ粋な“戦法”を見せてくれる。

 そのほか3日には、俳優の吉沢亮さんの主演で、同じ高校に通う仲良しグループが大金を懸けた頭脳ゲームに巻き込まれる姿を描く「トモダチゲーム 劇場版」(永江二朗監督)が公開される。

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