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彼女がキレイな理由:波瑠さん 14歳から着ているコートがお気に入り 主演連ドラスタート

 女優の波瑠さんが主演する連続ドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」(NHK総合、金曜午後10時)が13日からスタートする。脚本家の井上由美子さんによるオリジナルストーリーで、友達以上に仲のよい母娘の関係が、1人の男性の登場で一変し、母と娘が泥沼のバトルを繰り広げるようになる……というサスペンスフルなホームドラマだ。劇中では“お母さん好み”のフェミニンなファッションを見せる波瑠さんに、普段のファッションやドラマについて聞いた。

 ◇「買っちゃった!」 14歳で買ったコートに愛着

 ファッションについて聞くと「あまりおしゃれじゃないですよ」と笑う波瑠さん。「移動して着替えるのが仕事のうちなので、移動と着替えがラクな服」を選び、色やアクセサリーは控えめという。ファッション誌「Seventeen」や「non-no」(ともに集英社)で専属モデルを務めていた頃から付き合いのある友人に「波瑠は昔から地味だった」と言われたこともあるといい、「ショックでした。でも確かに周りの子たちに比べると地味だったかも」と振り返る。

 一方、「気に入ったら古い服もずっと着ます」という一面もある。一つ挙げてもらうと「14歳のときに買った1万円ぐらいのツイードの長めのコートを今でも着ています」とにっこり。「お姉ちゃんが買った福袋の(姉が)着なかった服とかを着ている子だったんですけど、こういう(芸能の)仕事をするようになって身だしなみにも気を使わなきゃと、自分で選んで買い物をするようになって買いました。そのときは、かなり(高いものを)買っちゃった!みたいな感じでした」と思い出を語る。

 約11年前の品物だが「安いのに形も(当時の)流行のもの過ぎず、傷みも目立たない素材というラッキーなもの。よく見ると作りは雑なんですけど、今でも着られる愛着のある頼もしいコート」と、まだまだ活躍の場がありそうだ。

 ◇演じる主人公は「母の着せ替え人形」

 波瑠さんがドラマで演じるのは私立女子高の英語教師、早瀬美月。友達以上に仲のよい母親の顕子を斉藤由貴さんが演じる。

 取材時は、ドラマの役衣装を着ていた波瑠さん。白いシャツにピンクのニット、花柄のひざ丈スカート、淡いグレーのジャケットというフェミニンないでたちは「(劇中の)お母さんの趣味」といい、美月について「完全にお母さんの“着せ替え人形”なんです。可愛らしい服は好きではなくて、でもママが似合うって言うから、そうなんだろうなと(思って着ている)。部屋のテイストや持ち物も同じ。お母さんの分身のよう」と説明する。

 美月は、柳楽優弥さんが演じる松島太一と出会ったことで、自分が無意識に母親の顔色を見て生きてきたことを自覚していく。一方、母親の顕子は、娘が自分から離れていくことに動揺し、娘を奪われまいと、心の奥にある“危険なスイッチ”が入ってしまう……という展開で、斉藤さん演じる顕子が、まるでホラー映画のような形相を見せる場面もある。

 美月の部屋や机の中までも見てしまう母親。母娘関係は「お母さんの行動に気づいたところから、(母娘関係が)一気に狂い始める。どんどん怖くなっていくんです。お母さんは自分が裏切られたと思っているし、娘は自分が裏切られたと思っている」と複雑だ。

 母親がデートにもついてくるといい、波瑠さんは「それは序の口で『まさか!』と思うようなことを当たり前の顔でするんです」と苦笑い。「娘を我が元に置いておこうと、お母さんがびっくりするような行動を次々と繰り出してきて、どんどんエスカレートしていきます。毎回、まだ起こるのかまだ起こるのかと、続々とスリルを感じて演じています」と語った。

 次回は、ドラマの撮影や女優業について聞く。

 <プロフィル>

 はる。1991年6月17日生まれ。東京都出身。2006年に角田光代さんの直木賞受賞作を映像化したドラマ「対岸の彼女」(WOWOW)で女優デビュー。その後、数々のドラマや映画に出演。14年公開の「がじまる食堂の恋」(大谷健太郎監督)で映画単独初主演。15年後期のNHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロイン・白岡あさ役で大ブレークし、昨年は「ON」(フジテレビ系)で民放の連ドラに初主演したほか、「世界一難しい恋」(日本テレビ系)でヒロインを演じるなどした。

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