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キーラ・ナイトレイ:Xmasの過ごし方や娘への思いを語る 「くるみ割り人形と秘密の王国」に出演

 不朽の名作をディズニーが一流のスタッフ&キャストを結集して実写映画化した「くるみ割り人形と秘密の王国」(ラッセ・ハルストレム監督、ジョー・ジョンストン監督)が30日に公開される。今作で“お菓子の国”の統治者シュガー・プラムを演じているキーラ・ナイトレイさん。シュガー・プラムは主人公クララ(マッケンジー・フォイさん)の母マリーと親友同士だったことから「秘密の王国」に迷い込んだクララの世話を買って出る。そして“第4の国”の統治者マザー・ジンジャー(ヘレン・ミレンさん)の反乱により危機に瀕した王国の運命をクララに託すという重要な役どころだ。ナイトレイさんが、クリスマスの過ごし方や3歳の娘への思いなどについて語った。

 映画は、ロンドンが舞台で、愛する母を亡くし、心を閉ざしたクララが主人公。クララは「花の国」「雪の国」「お菓子の国」「第4の国」からなる「秘密の王国」に迷い込み、プリンセスと呼ばれることに戸惑いながらも、やがて、危機に瀕した王国の戦いに巻き込まれていく。それは、母が遺したメッセージを探す壮大な冒険の始まりだった……というストーリー。ナイトレイさんはあでやかな衣装を着て、独特なしゃべり方をする癖の強いキーパーソンを演じ、これまでに見たことのない姿を披露している。

 ◇クリスマスに食べたい料理は…

 ――子供のときクリスマスの時期に「くるみ割り人形」は見ていましたか。

 見たわ。子供のとき、3回は見たと思う。1回目は私が3歳のときだった。私はそのとき、本当にネズミ(マウス・キング)が怖くて椅子の下に隠れたの。だけどその3年後にもう一度見たときには、怖がっていたネズミになりたいと感じたの! 私は母に剣を買ってもらって、マウス・キングになってよく遊んだわ。それから、9歳のときにもう一度見たの。そのときには、「くるみ割り人形」のすべてが大好きになった。

 ――「くるみ割り人形」は、最も愛されているクリスマスの物語の一つです。そして、あなたは、最も愛されているクリスマス映画の一本「ラブ・アクチュアリー」(2003年)に出演しています。この作品は、あなたが2番目に出演したクリスマスの定番映画になったと思いますか。

 そうね。クリスマスシーズンに向けて、私が提供できる2本目の映画になった。「ラブ・アクチュアリー」の撮影は16年前だった。だから、私はそんなに頻繁にクリスマスの作品には出ていないけど、16年おきに「クリスマス映画に出演するの!」と言うことになると思うわ。

 ――あなたにはクリスマスに家族でする伝統はありますか。

 ただ食べて飲むの。たくさん。それだけね。

 ――お気に入りの料理はありますか。

 お気に入りの料理は、ローストポテトね。私の夫は、驚くほどおいしいローストポテトを作るの。彼がそれをどうやって作るかを知っているけれど、私がそれをやろうとするとうまくいかないの。彼が作るとなぜかとてもおいしい。

 ――それは具体的にどんな料理ですか?

 たくさんのガチョウの脂肪をローストポテトに入れて作るの。そして彼はそれをめいっぱいたたくの。だから、パリッとしてとてもおいしいのよ。

 ――あなたがクリスマスに作る料理はなにかありますか。

 残念ながら私は食べる専門よ(笑い)。でも、食材を切ったりはします。私がフライパンを握るとすぐに食材を焦がしてしまうの。だから、私がキッチンに入るとみんながちょっと心配するわ。でも、切ることは許されている。だから、芽キャベツを準備したり、皿洗い機にお皿を入れたりするの。

 ◇娘に見せたいディズニー映画は?

 ――2カ月前、あなたはテレビ番組で、あるディズニー映画を、自分の娘に見せたくないと言っていましたね。

 それは「あるディズニー映画」ではないわ。私は「あるストーリーは……」と言ったの。自分たちの子供に見せるものは、とても重要だと思う。そして、あるメッセージは、娘に持ち帰ってもらいたいかどうか分からない。「お金持ちの男性があなたを救いにくるのを待って。自分で自分を救うことはしないで……」とかはね。それと、自分が寝ているときに、同意もなしに、知らない人がキスするのはいいことじゃないと思うわ。その二つが主なものね。

 でも、ディズニー映画について言うと、私たちの家にもたくさんあるのよ。「モアナと伝説の海」(2016年)とかね。「モアナ」は本当に見事ね。彼女はカッコいいし、世界を救うの。彼女は素晴らしい。「アナと雪の女王」(13年)も持っているわ。姉妹についての物語で、最高にクールなの。あの作品のすべてが大好きよ。「彼と結婚するというのはどういう意味? あなたは彼に会ったばかりでしょ」というセリフとかね。そういったことのすべてが大好きだし、素晴らしいわ。あと、「インサイド・ヘッド」(15年)は、本当に私のお気に入りなの。女の子が自分の感情と折り合いをつけるのはね。とても知的に感じるわ。女の子が救出されるのをただ待っているだけじゃないというのがいいの。

 ――つまり、ご自宅にはプリンセスを象徴するようなピンク色のものなどはないということですか。

 家にはピンク色のものはたくさんあるわよ。でも、私はピンクを家から排除しようとしたことがあるの。そうしたら、娘に抵抗された。それに、家では娘とプリンセス遊びをするの。私は「他の人たちを救うプリンセスをやるんでしょ?」と娘に言うの。そして娘は「イエス、マミー!」と答え、私が「女王になったらどう? なぜなら女王は責任者なのよ」と言うの。そうすると娘は「ノー! 私はプリンセスになりたい!」って返してくる。私は「分かったわ。私が女王になる。でも、私が責任者よ。あなたじゃないわ。オーケー?」と言って遊びを始めるの。

 ――若い女の子が女王よりもプリンセスに憧れるのはなぜだと思いますか。

 興味深い質問ね。プリンセスはナイスなものだけど、女王は……。女王には(女の子が)熱望するイメージがたくさんはないと思う。そうじゃない? でも、それっておかしくない? いつも女の子はプリンセスなの。女王じゃない。そういったことは深く考えたことはなかったけれど……。そうね。もっと(人々が)憧れる女王がいるべきね。

 ――若い女の子は、このストーリーからどんなことを持ち帰ることができると思いますか。

 クララは世界を救うわ。「外に出ていって、世界を救って」ということを伝えたい。

 ――主人公のクララは、とても聡明な女の子ですね。

 聡明ね。彼女はエンジニアだし、救出されたりしない。彼女はこの映画の中で、本当に他のみんなを救う。見事よ。彼女はアドベンチャーを経験する。100%素晴らしいわ。

 ――今の女性のキャラクターたちの描かれ方は、あなたがこの仕事を始めたときと違うと思いますか。

 そうね。先ほど私が口にしたその3本のディズニー映画「モアナ」「アナ雪」「インサイド・ヘッド」はものすごく影響されたわ。私が子供のとき、そういうものはなかったから、こういった映画が生まれていることはとてもいいことね。

 あと、「ドックはおもちゃドクター」のような番組は本当に素晴らしいわ。娘はもちろんそれを見ているわ。私は娘に「自分が医者になれる。自分が科学者になれる。自分がエンジニアになれる。自分がアドベンチャーに行くことができる」と感じてくれるような作品を見てもらいたい。塔の中で救い出されるのを待っているプリンセスじゃない。地上にいる人で、一生懸命働いて、外に出ていって、最高に楽しむ。そういう人生を送ってほしいわ。

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