女優でモデルの内田理央さんが、約5年ぶり、20代最後となる写真集「PEACH GIRL」(主婦と生活社、2970円)を6月23日に発売する。「『20代でやりたいことを全部、詰め込もう!』という気持ちで挑みました」という内田さんに、写真集に込めた思いや“ぷりぷり美ボディー”の秘訣(ひけつ)、これから挑戦したいことなどを聞いた。
◇写真集のコンセプトは1980年代のマンガのヒロイン カジュアルブランドの下着姿も
「私が好きな1980年代の『タッチ』とか『うる星やつら』とか『らんま1/2』みたいなマンガに出てくるような、ちょっとエッチなヒロインのイメージを盛り込みたいなと思ったんです。エロいとか、下品とかではなくて、『キュン!』とか『ドキッ!』とするような、あの世界観を再現したいというのが今回の狙い。『20代でやりたいことを全部、詰め込もう!』という気持ちで挑みました」と写真集のコンセプトについて話した内田さん。
衣装にも内田さんの意見が反映されているといい、「今回は『ar(アール)』監修ということもあって、女性誌ならではの色鮮やかなファッションが楽しめます。AMOSTYLE(アモスタイル)や、PEACH JOHN(ピーチ・ジョン)といった、女の子が手に取りやすいカジュアルなブランドの下着をあえて使ったり、女の子があまりはきそうにない、お尻がハート形に開いた大胆なデザインのショーツを着たりと、男女どちらにも見てもらえるようにバランスを取りました」と力を入れた。
◇“最高の自分”が写真集に 食事×トレーニングでぷりぷりボディー作り
グラビアだけでなく、女性ファッション誌のモデルも務める内田さんが今回の写真集で目指したのは、「肉感があってヘルシーなぷりぷりボディー」。理想的なボディーを作るために取り組んでいることをたずねると「普段はあまりトレーニングをしないんです。基本的には食事やマッサージで調節するようにしています。お豆腐に白だしをかけてチンして食べるのが大好きなので、普段からしょっちゅう作って食べています。たまにサプリメントに頼ることもありますし、お菓子を食べたくなったときはローカロリーのものを食べるように。撮影の前日は、なるべくむくまないように若干塩分を控えめにしています」と数々の習慣が飛び出す。
今回の写真集の撮影では、性別関係なく楽しめる作品にするために、いつもの習慣にプラスオンし、「撮影の1~2カ月前からジムに通いました。ストレッチやウエストとヒップに特化した運動をしつつ、糖質と炭水化物は控えめに、たんぱく質を多めにとる食生活を心がけました」と気合十分。「“最高の状態の自分”を残せるのが写真集の良いところでもあるので、『もう当分、写真集は撮らなくていいや!』って思えるくらい、今の自分の全てを出し切りました!」と自信を見せる。
一方で「『撮り終えたら好きなものを食べよう!』と思って体作りを頑張っていたので、撮影後は元に戻っちゃいました。ドーナツとかラーメンとか、いまはハイカロリーな食べ物に結構ハマッています」と親しみやすい素顔をのぞかせた。
◇30代で一番頑張りたいのは「芝居と声の仕事」 「後悔しないように」と気づきも
9月27日に30歳を迎える内田さん。「20代は本当に突っ走ってきたなと思います。頑張ってきたことが、だんだん身についてきたり、周りのことを考える余裕ができたりもして、少しずつ視野が広がってきたような気がしています。『20代の思い出に』と思って、高校時代からずっと念願だったギャルメークにYouTubeチャンネルで挑戦したことで、何事も後悔しないように生きることが大切なんだと感じました」と充実感をにじませる。
今年は、鈴木亮平さんが主演を務める連続ドラマ「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)、高岡早紀さん主演の映画「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」(松木創監督、6月18日公開)、「愛の渦」で岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家の三浦大輔さんが作・演出を務める舞台「物語なき、この世界。」(7月11日から、東京・渋谷のシアターコクーンで上演)に出演。
「本当にありがたいことに、いろいろなジャンルのお仕事をさせていただいています。それぞれすごく魅力的なんですが、いま私が一番、頑張りたいのはお芝居。30代はお芝居を軸にしていきたいなと思っています」とますます意欲的だ。
内田さん主演で放送され、女性の共感を得た連続ドラマの続編「来世ではちゃんとします2」(テレビ東京系)の放送も控えている。「前シリーズと同じキャスト・スタッフということもあって、すごく安心できるアットホームな雰囲気のなか、まさに『帰ってきた!』という感じ。ドラマの世界観を大事にしながら一生懸命、取り組んでいます。前シリーズは20代、30代の女性の方がすごく共感してくださって、すごく励みになっていますね」と手応えを感じている。
さらに「アニメが好きなこともあって『声のお仕事をしたい』とずっと言っているんですが、まだ、かなっていません。とはいえ、今年の4月からラジオのお仕事も始まって、それもある意味では『声のお仕事』と言えるかな。私はのどが強くて、どんなにカラオケで叫んでもつぶれないので、声帯は強い方だと思うんです。ボイストレーニングも、やったことがないので、30代に挑戦したいことの一つです」と目を輝かせた。
(取材・文/渡邊玲子)