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田中みな実:「私、妥協を知らないので」 35歳のリアルな体形の悩みも告白

 フリーアナウンサーの田中みな実さんがプロデュースしたガードル付きのムック「田中みな実×PEACH JOHNファーストガードルBOOK」(講談社)が10月20日、発売された。「私、妥協を知らないので」という田中さんがこのほど会見し、“田中みな実劇場”とも言うべき熱量で、ガードルや同ムック、自身の体の悩みについて語った。

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 「私も来月で35歳になります。当然、20代の頃と同じというわけにはいかず、腰回りにお肉もつきやすくなってきたし、肌のハリも徐々に失われています。胸の位置だって、ブラジャーを外したときに『あれ? こんなところにあったっけ?』と思ったりすることも、もちろんありますが、それを悲観してもしょうがない。

 私は、10代、20代の頃の自分の体よりも、今の体の方が好き。現時点の自分の体の状態がベストだと言えるんです。というのも、それだけ時間と手間をかけて、自分の体を知ろうと努力しているから。

 私自身、お尻にこれだけフォーカスするようになったのは30代になってからですが、決してナチュラルに、このお尻になったわけではなくガードルをはくことで、このお尻を作ったと言っても過言ではありません。ブラジャーを着けている人とノーブラの人とでは、確実に10年後の体形に変化があるように、肉質にハリがあって、プリッと上がった状態のお尻でガードル着用を習慣化すれば、加齢による変化のスピードを緩やかにできるのではと考えました」

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 ガードルは、女性向け下着ブランド「PEACH JOHN(ピーチ・ジョン)」と制作。開発にあたり田中さんは、母親や知人の協力も得て、100着ものガードルを集め、「一つ一つ裏返したり解体したりしながら、ガードルの仕組みを理解するところから始めた」という。

 検証の結果、「はき心地の良さを一番のウリにしたい」と考え、品質を重視。「毎日はくものだから、すぐに劣化したら困りますし、できるだけ長く愛用していただきたいので、生地にはとことんこだわりました。ヒップの位置がクイッと上がるような設計になっています」と自信をみなぎらせる。

 「『ここはもっとこういう色で』『この生地を使うとこの色は出せないんです』『いや、私の理想はこれです。なんとかしてください!』と、チームでさんざんやり合いました。

 タレントが商品をプロデュースする際は、いくつかある色や形のなかから選ぶようなケースもあると思いますが、今回はコラボの域を完全に超えていると自負しています。“仲良しこよし”では良い商品は作れない。素材選びやデザイン、納期など、戦わねばならない局面がたくさんありましたが、全員が納得して太鼓判を押せるものを作るために重ねた議論は無駄ではなかったと思っています。

 私は『妥協する』とか『折り合いをつける』という言葉が嫌いで、『田中みな実が作るものには妥協がないと信じて買ってくださる皆さんの期待を裏切るわけにはいかない』という強い意志のもと、折り合いをつけず、本当に皆さんにはいてほしいものを作りました」

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 同ムックにはガードルと、田中さんの撮り下ろし写真や愛用のアイテムを掲載した「1冊丸ごとおしりBOOK」が付く。「1冊丸ごとおしりBOOK」では、自身の大ヒット写真集を手がけた編集者と再タッグ。ともに編集長を務めた。

 「編集長というのは名ばかりで、好き勝手なことを言って周りを困らせる“口だけ編集長”です」と謙遜しつつ、「ガードル初心者に向けて詳しい解説も入れながら、ファッション誌のように楽しんでもらえるものにしたかった」という。

 表紙のビジュアルは「『一糸まとわぬ姿であるかのように見せたい!』とカメラマンにも相談して、あえてベージュのガードルを選び、写真のサイズも『できる限り私の写真を大きく!』と編集者に頼み込み、いく度かの攻防の末、このサイズ感にしてもらいました。

 店頭でこのビジュアルを目にしたお父さんは思わず『おっと~?』と二度見してしまうかもしれませんが、中身はガードルですので、ぜひお手に取っていただければ」とちゃめっ気も忘れずにアピールした。

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 今後のプロデュース予定に質問が及ぶと「ゼロから商品を作ることがどれほど大変なことかを痛感したので、今後しばらくはありません!」ときっぱり。

 「今回は私の発案でピーチ・ジョンさんにとっても、未知数であるガードルにあえて挑戦したこともあり、予約の受け付けが開始されるまでは『売れなかったらどうやって責任を取ればいいんだろう?』と不安で眠れなかったんです。こんなに大変なこと、そうしょっちゅうはできません。

 『肉質は変わってきたけれども、今の自分もかっこよくて好き』と思えるような体でいるために、ぜひ皆さんにもこのファーストガードルをはいてほしいですし、私自身もはき続けていきたいと思っています!」と笑顔で“田中みな実劇場”を締めくくった。

(取材・文/渡邊玲子)

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