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日本の名湯:2種類の美肌温泉がある老舗 大分・別府明礬温泉「えびすの湯」

 約150年前に別府明礬(みょうばん)温泉に創業した「えびすの湯」。大浴場と家族露天風呂の「湯屋えびす」と宿泊施設の「御宿ゑびす屋」からなる。乳白色のにごり湯の硫黄泉と、無色透明な弱アルカリ性単純温泉の2種類の自家源泉を所有しており、どちらも女性にうれしい美肌泉質だ。

 「湯屋えびす」は日帰り温泉施設でもあり、休憩スペースやカフェも併設されている。ダークブラウンを基調にした和モダンの雰囲気で、とても落ちついていてリラックスできる。高台にあるため、露天風呂や休憩スペース、客室などから別府の街並みを一望できるのもいい。

 弱アルカリ性単純温泉は、余分な皮脂や角質をオフして肌のターンオーバーをうながす効果が期待できるので、肌がゴワつきやすい冬にオススメ。硫黄泉は別府では珍しい泉質で、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹などの肌トラブルを緩和してくれると言われている。筆者は湯上がりのスキンケアで“浸透感”が違うと実感している。硫黄泉は家族露天風呂のみなので、両方入りたい人は大浴場へ。

 「御宿ゑびす屋」は、玄関に入ると福々しい笑みをたたえたえびす様の像が出迎えてくれる。モダンな雰囲気が漂いつつもアットホームで居心地の良い和風旅館。本館5室と別館3室の全8室で、和室とロフト付き和洋室が選べる。別館にある「兎(うさぎ)の寝息」の1部屋のみ、温泉の内湯がある。ほかと源泉が異なるため、湯を目当てにこの部屋を予約する常連客が多い。

 食事はコミュニティルームで。夕食は、旬の地元食材がぎっしり並んだ別府名物「地獄蒸しせいろ」。テラスにある「地獄蒸し釜」で、源泉を使ってじっくり蒸した食材は、色鮮やかで食欲をそそられる。甘みやうまみが増し、より豊かな味わいに。朝食は、大分名物のだんご汁とおにぎりに地獄蒸しにした玉子、そして小鉢。優しいあじわいのだんご汁はみそ味。からだの中から温まってホッとできる。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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