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フジテレビ小山内鈴奈アナ:「めざましテレビ」映らない青森出身 入社2年目「人と比べない」を信条に成長中

 2021年にフジテレビに入社した小山内鈴奈(おさない・れいな)アナウンサーは青森県生まれ、青森県育ち。就職活動中は夜行バスで東京へ通った。県内の国立大学を卒業後に上京。入社1年目に、朝の情報番組「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)のフィールドキャスターに抜てきされたが、青森では放送されておらず、同局の軽部真一アナを知らなかったことでも話題だ。小山内アナに入社試験のエピソードや、苦労したアクセントの違い、今後の目標について聞いた。

 ◇1次から最終面接まで夜行バス 「石橋はたたいて、たたいて、たたいて渡るタイプ」

 きっかけは、宮城県で開催されたインターンシップの説明会で出会ったアナウンサー。「かっこいい! 私もこんなふうになりたい」と思い、地方局よりも早く入社試験が行われたフジテレビへ応募した。「テレビ番組を作っている方とお話しできる機会はめったにないから、とりあえず楽しもうと思っていました。『受かるぞ』というより、『いい経験にしよう』と思ったのがプレッシャーにならずに良かったのかなと思います」

 面接の度に夜行バスを使って東京へ。朝はネットカフェで準備した。地方出身ということは、大変だと感じる場面の方が多かったという。一方で、珍しさから話が弾むことも多かった。「自己PRや大学で勉強したことなどについても、面接に向けて準備していたのですが、それ以外にもリンゴの話や『雪がすごいんでしょ?』っていう話で盛り上がりました」

 しかし、面接官が軽部アナだと知らず、面接中に本人からアナウンサーだと知らされることに。「『げっ……』と思いました。勉強不足で本当にすみませんと。でもここで慌てたらいけないと思って、平然を装いながら謝りましたね。軽部さんが笑いに変えてくれたので、軽部さん様々です」と、笑いながら話す。

 最終面接も夜行バスで東京へ。「毎回バスで来ていたので、ここで新幹線に変えてしまうのが、なんだか怖かった。願掛けのつもりで、いつも通り夜行バスで行きました」。自身の性格は「石橋をたたいて、たたいて、たたいて渡るタイプです(笑い)」と明るく話した。

 ◇苦労したアクセントの違い 他人ではなく「昨日の自分と比べる」

 フジテレビが映らないというハードルを乗り越え、晴れてフジテレビに入社。入社後は、青森弁と標準語の違いに苦労しながらも、同期のアナウンサーより多く研修を受けて努力を重ねた。原稿が手元に届くと、まずアクセントを確認して書き込む。小学生の頃に父親から言われた「人の倍、努力しなさい」という言葉が今でも支えになっている。

 今年、2年目になって仕事の幅が広がると「どんどん自信がなくなっていきます」と話す。心がけているのは「人と比べない」こと。

 「昔から人と比べてしまうことが多く、テレビを見て同期が映っていると、みんなはこんなに頑張っているのに、私はどうだろうと思うことがあります。研修の時に、佐々木恭子アナが『人と比べるのは良くない』と話していましたが、本当にその通りだと思います。人と比べても私が成長するわけではない。それなら、昨日の自分と比べて、何が良くなったかを考えるようになりました」

 アクセントを間違える不安から、話すことが怖くなることもあった。過去の自分と比べるようになってからは「教えていただくことで、どのアクセントが間違っているのかを知ることができる。今は気をつけながら、『注意、どんとこい!』と思って話しています」と変化を語る。

 ◇夢は地元でも放送されている番組に出ること 「青森の魅力も広めたい」

 ゲームバラエティー番組「逃走中」や大喜利バラエティー番組「IPPONグランプリ」など、青森で放送される番組もある。夢は地元でも放送される番組に出ること。

 「ロケで国内外問わずたくさんの場所に行って、いろいろな経験もしたいです。青森にもぜひ行きたいですね。地元の弘前市は、岩木山(いわきさん)がどこからでも見えます。雪化粧をするきれいな山。青森の魅力も広めていきたいです」と目を輝かせていた。

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