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米倉涼子:4カ月、持病と闘いながら最新主演作を撮影 「裏切らないドラマになっている」と自信

 女優の米倉涼子さんが3月14日、東京都内で行われた、主演するAmazonオリジナルドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩(れいきゅう)送還士」(堀切園健太郎監督、17日配信)の完成披露イベントに堀切園監督らと出席した。堀切園監督は持病と闘いながら4カ月にわたる撮影に臨んだ米倉さんに感謝し、米倉さんは「期待して見ていただければ。裏切らないドラマになっています」と自信を見せた。

 米倉さんは2019年に「低髄液圧症候群」であることを公表し、2021年、再発を発表。昨年9月、自身の公式サイトで「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」により「舞台出演へのドクターストップがかかった」と主演舞台の降板を発表した。

 「エンジェルフライト」は昨年撮影し、堀切園監督は「体調のことがあったので、こうして立っているのも、つらいんだと思います」と米倉さんを気遣い、「撮影中は、座っているのが大変だという中で、4カ月の長丁場の撮影を乗り切っていただけるか心配しながらやっていた。ドラマの撮影は健康でいても、精神的にも肉体的にも大変。そこを乗り越えていただいた」とねぎらった。

 続けて、「(作中には)とても大事なお芝居がある。そのお芝居が、今の米倉さんではどう考えても難しいだろうなと思って、違うお芝居も考えていた。米倉さんが『あそこだけはできるように、ストレッチして、トレーニングしてきたから』と言ったとき、僕はものすごくうれしかった」と、米倉さんの体調次第では重要なシーンの変更も辞さない考えだったが、米倉さんがその重要なシーンの実現のために準備してくれたと感謝した。

 ドラマは、「第10回開高健ノンフィクション賞」を受賞した、佐々涼子さんの同名ノンフィクション作品(集英社)が原作。外国で亡くなった邦人や日本で亡くなった外国人の遺体を故国へ送り届ける国際霊柩送還の専門会社エンジェルハースの社長・伊沢那美(米倉さん)は、人並み外れた情の深さと持ち前のパワーで周囲の人々を巻き込みながら、「必ずご遺体とご遺族に最後のお別れをさせてあげる!」という信念を貫いていくというストーリー。

 この日は共演する松本穂香さん、城田優さん、野呂佳代さん、徳井優さん、遠藤憲一さん、伊沢那美のモデルとなったエアハース・インターナショナルの木村利惠社長も出席した。

 米倉さん主演の大ヒットドラマシリーズ「ドクターX」(テレビ朝日系)で長年共演する遠藤さんは、米倉さんを「誰よりも表現に対してのこだわりがすごい」と称賛。「ものすごくパワフルな“おばちゃん”をがっちり演じきったのでビックリしました。すばらしい!」と褒めちぎった。それを聞いた米倉さんは「恥ずかしいものがなくなりました」と照れ笑いを浮かべていた。

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