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W school:10月19日は「国際生理の日」 生理への理解を深める企業の取り組み オープンに話せる環境が第一歩

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 女性が活躍できる環境をデザインする啓発プロジェクト「W society」では、「女性のカラダとヘルスケア、それらとキャリアとの両立に関して知り、学ぶ機会」を提供するライフデザインセミナー「W school」を開催している。10月15日、「働く女性と健康を考えるトークセッション ~今求められる職場におけるヘルスケアサポートとは~」と題した第10回が東京都内で開催された。10月19日の「国際生理の日」を前に、「働く女性を支える職場におけるヘルスケアサポート」をテーマに、トークセッションが行われた。

 ゲストはバレーボール元女子日本代表キャプテンで、パリ五輪で現役を引退した古賀紗理那さん、「花王」サニータリー事業部ブランドマネジャーの坂田美穂子さん、「オルガノン」戦略・コーポレートアフェアーズ部門長の高島あさみさんで、W society主宰の谷村江美さんがモデレーターを務めた。

 花王では、職場で突然生理が来ても安心して働けるようにという思いで、2022年からナプキンの備品化プロジェクト「職場のロリエ」を進めている。現在、導入企業は200社ほど。坂田さんは「社内の1~3年目の新入社員へのアンケートで、生理に困っているという声があったことがきっかけでした」という。導入している企業からは、「男性社員が女性の体調について理解するきっかけになった」という声なども寄せられている。

 オルガノンでは、社員が参加する生理体験イベントを実施した。電極パッドをおなかに貼り生理痛の疑似体験をしたり、ナプキン、吸水ショーツ、生理カップなど生理用品を置いたりして、互いの状況をする機会にしたという。高島さんは「イベントをやってみて、女性同士でも生理にかかわる症状、対策はそれぞれだし、話してみないとわからない“サイレントダイバーシティー”があることに気づきました」と話した。

 坂田さんは、「花王は製造メーカーなので、生理に対してオープンな環境ではありますが、まだまだ十分ではありません。それに、オープンに話したくない人もいると思います。『職場のロリエ』は生理用品メーカーとしてできることを手探りで進めてきましたが、これからも知る機会を提供していけたら」と意気込みを語った。高島さんは、「話せる雰囲気があることが第一歩だと感じました。踏み出してみることでリアクションがあれば、それがきっかけになる」という。

 さらに、古賀さんは「私は体が資本のアスリートだったので、朝起きたときに体温、生理なのかを、ケータイでスタッフ陣に共有するシステムがあったので、理解してくれていたと思います。でも、そういう組織ばかりではないので、女性が働きやすく100%の力が発揮できるような環境づくりが必要だなと感じました。そして、女性アスリートが活躍できるような環境づくりもあるなと思いました」と話した。

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