家族風呂「ミドリの湯」。4代目女将(おかみ)の名前にちなんで名付けられた。緑がかった美しいにごり湯
日本で初めて「源泉かけ流し宣言」をした温泉地、大分・竹田の長湯温泉。長湯温泉のシンボル芹川(せりかわ)のほとりにたたずむ「大丸旅館」は、長湯きっての老舗。1917年創業で、与謝野鉄幹・晶子の常宿でもあった。
あなたにおすすめ
内田有紀:50歳、年齢を重ねて変化した主演への思い 大人の心にすっと入るラブストーリーで「ときめいてほしい」
源泉は2種類。内風呂と露天風呂を備えた男女別大浴場「テイの湯」と家族風呂「ミドリの湯」がある。
筆者のお気に入りは半露天の「ミドリの湯」。浴室に入り、小さな洗い場を通ると、もうそこが浴槽。数段の段差を降りて、茶室のにじり口のような木のくぐり戸を抜けると景色が開ける。眼前には芹川のせせらぎと新緑。川面にぷかぷか浮かぶカモを眺めながら、のんびりつかるひとときは、日常のあれこれを忘れられる。
二酸化炭素を多く含むとされ、血行を促し、ぬるめの湯でも体が温まりやすいといわれる。また、余分な角質をオフし、肌をなめらかに整えるとされる。
「テイの湯」は飲泉も可能で、利尿作用や胃腸の働きを整えるとされている。
客室は本館と別館「藤花楼」とあり、全15室すべてから芹川の清流がのぞめる。本館は伝統的な和風で「藤花楼」は和モダン。筆者がよく宿泊するのは「藤花楼」だ。和室・洋室・和洋室とあり、インテリアにも趣向を凝らされ、温かみがありながらも落ち着いた大人の雰囲気。
食事は個室にて。夕食は伝統的な会席のコース。大丸旅館名物の焼き黒ごま豆腐から始まり、別府湾など九州近海で獲れた新鮮な海産物や長湯で獲れたエノハ、おおいた和牛など、旬の山海の幸が盛りだくさん。質の良さが自慢の長湯のミネラル豊富な水で育てた野菜や米もおいしい。朝食は名物の温泉粥(かゆ)に焼き鮭や煮物など起き抜けの体に優しいものが並ぶ。
大丸旅館の宿泊者は、世界有数の炭酸泉として有名な姉妹館のラムネ温泉館の大浴場に、チェックアウト当日の昼まで無料で、家族風呂に滞在中半額で(2026年7月1日からは3000円を2000円で)利用できるのも魅力だ。
<プロフィル>
朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。
あなたにおすすめ
内田有紀:50歳、年齢を重ねて変化した主演への思い 大人の心にすっと入るラブストーリーで「ときめいてほしい」