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連続ドラマ「ラストノート」に出演する内田有紀さん(C)フジテレビ
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連続ドラマ「ラストノート」に出演する内田有紀さん(C)フジテレビ

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内田有紀:50歳、年齢を重ねて変化した主演への思い 大人の心にすっと入るラブストーリーで「ときめいてほしい」

 俳優の内田有紀さんと人気グループ「timelesz(タイムレス)」の寺西拓人さんがダブル主演を務める連続ドラマ「ラストノート」(フジテレビ系、木曜午後10時)。内田さん演じる現状維持の日常を送る49歳の一瀬葵(いちのせ・あおい)と、寺西さん演じる夢を諦め、自分にフタをして生きる30歳の樋口澄晴(ひぐち・すばる)が出会い、20歳近い年の差など、乗り越えられない壁に何度も襲われながらも惹(ひ)かれ合っていく……というストーリー。作品への思いや演じる役柄について、内田さんに聞いた。(前後編の前編)

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 ◇長く応援してくれるファンの存在で「線で続いていく事を実感」

 内田さんがフジテレビのドラマで主演を務めるのは、1996年放送の「翼をください」以来、約30年ぶり。

 「10代の頃は、前に出てみんなを引っ張っていく役がとても多かったんです。リーダーシップを取る元気な少女みたいな。でも私自身は全然真逆で、誰かについていきたいタイプでした。近年は、強い力で真ん中に立ってくださる主演の方から学びながら、助演として作品への味付けをしたいという思いが長く続いていました。

 若い時にプレッシャーに感じていた主演の責任感を、今回心地よく感じられているのは、『1人じゃない』と思えるくらい視野が広がったからだと思うし、年を重ねるっていいなぁと思います。昔は、1人で立っている気分で、何を間違えていたんだろうって。きれいごとではなく、『仲間がいて、みんなで作り上げているから大丈夫』と思うし、とにかくすてきな作品を届けたいという思いだけになったのが変わったところです」

 内田さんを長く応援するファンも、主演としての姿を楽しみにしているのではないだろうか。

 「長くやっていた作品をきっかけに“内田有紀”という存在を知って応援してくださるようになって、中には小学生だったお子さんが、中学生、高校生、大学生、社会人となって、今ラストノートへたどり着いている方もいらっしゃるんです。あらためて、この仕事は点ではなくて線で続いていく事を実感します。どの瞬間も全力で頑張らないといけないなって自分を鼓舞しています」

 ◇熱意を感じる撮影現場 「そっと寄り添える作品になっている」

 今作について「『恋する』ということをとても大切に描いていて、私たちの年代である大人の心の中にすっと入っていけるようなラブストーリーを作っている」と語る内田さん。

 「撮影現場の方たちが、心地よく見られるものを嗅ぎ分けていらっしゃって。カメラマンさん、照明さん、音声さん、皆さん一丸となって、真心を持って視聴者の方に届けたいという思いが強い現場です。最初にこのドラマを作りたいと言った(プロデューサーの)三竿(玲子)さんをはじめ、みんなの熱意を私自身も感じています」

 取材は1話の放送前に行ったが、「見てくださる方にときめいてほしい」と期待を込める。

 「『こんなふうに恋が出来たらすてきだな』と感じていただけたらうれしいです。大変な障害があったとしても、いろんな問題があったとしても、人と出会うことって諦めちゃいけないのかなと思える、そっと寄り添える作品になっていると思います」

 ◇現状維持の葵に共感 「思いを飲み込んでしまうところは変わってほしい」

 自身が演じる葵には共感できることも多いという。

 「私が40歳前後に感じていた『息を潜めて生きていきたい』ということが、葵にも起きるんですよね。若い時は勢いがあって『怖いものなんてないって思って生きよう』とか、前向きな気持ちが強すぎて空回りすることも。でもだんだんブレーキを踏めるようになってきて、自分の弱点や強みもわかってくる。だいたいそのタイミングで、頭をバンと叩かれるようなことが起きる(笑)。神様に『そんなんじゃダメだよ』と言われることが用意されていて、『このまま調子に乗っていてはいけない』と気づいてから、徐々に一歩踏み出すのが怖くなっていくんですよね。私は少し早めに経験したんですが、葵が『現状維持で、変化はいらない』と生きている姿にとても共感します。そこから抜けるには、結局人との出会い。葵にとっては澄晴と出会うことでそうなるといいな」

 そんな内田さんが第1話で刺さったのが、葵が息を飲むところ。

 「葵は自分のやりたくないことでも飲み込んで、物事を円滑に進めていこうという、ものすごく平和主義。揉めたくないし、みんながうまくいくなら自分が犠牲になっても別にいいやと思っているところがあるんですね。そんな時に、いつも息を吸い込むんですが、吐き出すシーンがないのが印象的で。人は吸ったら吐き出すことで落ち着くと思うのですが、吐き出さないところがすごく葵を象徴していて、自分の思いを飲み込んでしまうところは彼女に変わっていってほしい部分です。

 徳井(義実)くんが演じている別れた夫の奥田には、結構いろんなことをぶつけているんですけど、本当の核心ではない。でも核心をつくのも意外と元夫で、そこもリアリティーを感じます。長く生きてると、良いことも悪いことも積み重なってきちゃうので、呼吸って大事だなとあらためて思いました」

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