「井上晴美ラスト写真集 Le Rouge et le Noir」「井上晴美ラスト写真集 或る女」を発売し取材に応じた井上晴美さん
俳優でタレントの井上晴美さんが8月7日に、自身初のデジタル写真集「井上晴美ラスト写真集 Le Rouge et le Noir」「井上晴美ラスト写真集 或る女」(ともに講談社)を2冊同時に発売した。51歳にして、約27年ぶりとなったグラビア写真集について「撮ってよかった」と話し、「50歳の記念に、みんなも撮った方がいい!」と呼びかける井上さんに、撮影の様子などを聞いた。
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昨年、26年ぶりにグラビア撮影をして話題になり、その後の写真集のオファーにも「驚いた」と振り返った井上さん。写真集が完成する過程で「撮ってよかった」と実感が湧いたという。その背景にはシングルマザーとして故郷の熊本で3人の子どもを育ててきた日々がある。31歳で国際結婚したのち、翌年に第1子を出産。現在、一番下の娘が中学3年だ。
「この20年ぐらいずっと、お母さんという役割だけで生きてきたんです。それが昨年、26年ぶりにグラビア撮影をして、今年、写真集の撮影をして……。どちらもオファーに驚いたけど、やってみて、自分の時間を持つことは大事だなと思いました。
私にとって母親以外の自分も大事で、母親業ばかり頑張りすぎちゃいけないなって。違う顔も持っていないと、やっぱり余裕がなくなっちゃいますね」
仕上がりには大満足。
「本当に撮ってよかった。子どもの成人式みたいに、みんなも50歳の記念に撮った方がいいと思います! メイクをしてもらって、好きな衣装に身を包んで主役になれる時間をつくることは、自分を大切にするために必要なものではないでしょうか。日々の生活や子育てに追われている方にこそ、時には自分自身にスポットライトを当て、輝く時間を大切にしていただきたいと願っています」
写真集の撮影に向けて大切にしたのは、外見に気を配ることではなく「現状を受け入れる」こと。それは子どもたちに繰り返し、伝えてきたことでもあるという。
「今の自分をちゃんと認めて、否定しない。今の自分が持っているものを見て、『私はこんなにある、すごい』って自分を認めてあげることを大切にしました。
これまで子どもたちには『人と比べることはしなくていい。自分ができること、自分しかできないことに自分で気づいて、伸ばしていこう』と伝えてきたんです。それは自分だけの価値のある人間になろうということです」
「自分だけの価値」というと手に入れることが難しいように聞こえるが井上さんは、こう語る。
「私にも“自分だけの価値”はないですよ。でも、自分を『私はこういう人』ってタグ付けしていくと、だんだん見えてくる気がします。『私はこうなりたい』という願望は、自分にないものを羨むことでもある。願望ばかり見る前に、今の自分をまずは知って、認めて、愛することで、人は輝けると思います」
そして「50歳を過ぎてちょっとおなかが出ていても、いいかな」と笑う。
「私としては、50代だし、少しふっくらした見た目の方が人間らしいかなって。だって人間だもん(笑)。完璧に整った美しさを求めると、それを求め続けることになりますよね。それは疲れるし、私にとっては作りもの。フェイクはいらない。私は私、という思いで撮影に臨みました」
お気に入りは伊豆の旅館で撮影した、紫のキャミソールを着たシチュエーション。「或る女」に収録される。
「少し抜けたゆるさの中に色気があって『色っぽく』ってこういうことかって、分かってきました。若いころは『色っぽく』とリクエストされてもピンと来ませんでしたけど、今回は昔だったら絶対に出せない大人の色気が“出ちゃって”ますね。撮影スタッフも自然に『色っぽい』『色気が出てます』って口々に言ってくれたんです。
子どもたちがまだ小さく、夢中で子育てに向き合っていた時期であれば、表情にも必死さや余裕のなさが表れていたかもしれません。末の子が15歳になり、少し手がかからなくなった今だからこそ、重ねてきた年齢ならではの落ち着きを大人の魅力として写真にとらえていただけたのだと感じます。このタイミングで撮影できて、本当に良かったです」
写真集の撮影で「背中を押された」という井上さん。今後は東京での芸能活動も視野に入れていると話す。
「今は、仕事の時に東京へ通う方が私の中でしっくりきています。熊本をベースにした生活は変えずに、東京での仕事を増やしていきたいですね」
<プロフィール>
いのうえ・はるみ 1974年9月23日生まれ。熊本県出身。1991年に「桜っ子クラブさくら組」でアイドルデビュー後、ドラマや映画、グラビアなどで活躍。2005年に結婚し、3 児の母に。出産を機に熊本県へ移住した。2026年から熊本県でこども食堂を不定期で開催している。
(三華音/毎日キレイ)
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