9月9日放送の「クローズアップ現代」に出演する坂本美雨さん(左)とアントニオ・グテーレス国連事務総長=NHK提供
故・坂本龍一さんと矢野顕子さんの娘で歌手の坂本美雨さんが、9月9日午後7時半から放送される「クローズアップ現代」(NHK総合)に出演する。「知られざる“国連至宝”~力の時代へのメッセージ~」と題して、坂本さんが米ニューヨークの国連本部を訪れ、非公開エリアを取材。アントニオ・グテーレス国連事務総長に単独インタビューし、世界が国連に託した「平和への願い」に迫る。
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特別な許可を得てカメラが入ったのは、外交官しか立ち入ることのできない制限区域や、歴代事務総長が世界のリーダーと向き合ってきた特別フロア、さらに通常公開されていない地下収蔵庫。そこには、世界中から寄贈された240点を超える“国連の至宝”が眠っている。
ピカソ「ゲルニカ」のタペストリー、ダリ本人が寄贈した作品、シャガールのステンドグラスなど、それらは単なる芸術作品ではなく、戦争を経験した人々や国々が未来へ託した“平和へのメッセージ”。ウクライナ侵攻やガザ情勢など、国連が厳しい批判にさらされるなか、グテーレス事務総長は「平和とは最も勇気を伴う、最も現実的で必要な追求だ」と話す。そして、なぜ国連に芸術作品が必要なのか、なぜ今なお対話を諦めてはならないのかと語る。
さらに日本が寄贈した“平和の鐘”にも注目。世界中のコインを溶かして作られた鐘。その実現を支えたのは、戦争で生死の境をさまよった1人の民間人だった。戦後、日本がまだ国連加盟を果たしていなかった時代に託した切実な願いとは何だったのか。さらに、被爆した長崎・浦上天主堂のアグネス像など、日本から贈られた品々に込められた祈りもひもといていく。日本人国連職員第1号で元国連事務次長の明石康さん(95歳)も、貴重な当時の証言を寄せる。
坂本さんは「国連にこんなにたくさんの国からの寄贈があるという事は知らなかったのですが、本当にたくさんのアートがあって、あらゆる種類のあらゆる文化からのアートに触れさせていただきました。やはり寄贈品であるということは、一つ一つの国の“希望”が詰まっているんだなというのは、とても強く感じました。今回、さまざまなアートの力や平和への思いというのを強く感じると同時に、その力を信じ続けたいなと感じました」とコメントを寄せた。
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