連続テレビ小説「ブラッサム」で85歳の主人公・葉野珠を演じる加賀まりこさん(C)NHK
NHKの連続テレビ小説「ブラッサム」で、85歳になった主人公・葉野珠(はの・たま)を演じている俳優の加賀まりこさん。松たか子さん演じる秘書の藤川優子と共に第1~3回に登場し、視聴者の注目を集めた。そんな加賀さんに、共演の松さんの印象、美と健康の秘訣(ひけつ)などについて話を聞いた。
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「ブラッサム」は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代(1897~1996年)をモデルとした物語。主人公・葉野珠(石橋静河さん)が、故郷の山口・岩国を飛び出し、魅力的な人々との出会いによって、夢を手繰り寄せ、大正・昭和の激動の時代へと突き進んでいく。
秘書の優子を演じる松さんとは旧知の仲。松さんが20歳の頃から知っているといい、「付き合いが長いので息はピッタリです」とほほ笑む。
「私は松さんのたたずまいと穏やかさが大好きで、『たかちゃん』と呼んでいるけれど、人との距離感がいい人。彼女が若い時期に一緒に芝居で日本中を回ったこともあったけれど、松さんは知らない街でも『行ってきます』ってフラッと出かけちゃうの。そういう自然な感じがすごくいいなと思いますし、私はそんな彼女が好きですね。最終的にはロンドンにも行ったのですが、ロンドンでも同じだったの(笑)」
ドラマの見どころについては「『自由に生きる』と簡単そうに言うけれど、どれだけ血を流すことを伴うか。それを感じてもらいたい」とアピール。
「ただ自由に生きた人じゃなく、つらい涙も汗も血も流しているから、それを理解したうえで、このドラマを見てもらいたいですね。劇中には、のんびりと暮らす85歳の私が突然出てくるので、その様子を見て『珠は結果的に幸せなんだ』とほっとしてもらえたらいいなと思います」
「デビューした頃は昭和30年代。サラサラの頭で現場に行くと、『頭洗ってきたの? そんなんじゃ、昨日の(シーンの)つながりができないでしょ」と怒られたんです。それからなるべく頭を洗わない生活をしていたら、いつのまにか習慣になりました。頭を洗わないことが良かったのか、年齢の割に私の髪の毛は豊かでしょう」
さらに、当時の撮影現場でのエピソードとして、「昔、若尾文子さんがしょっちゅうガムを噛んでらしたの。『なんでそんなにガムを噛んでいるんですか?』と聞いたら、フェースラインのためだと。その言葉が印象に残ったけれど、私はガムが嫌いで(笑)。当時10代だったけど、『なるほど、ここ(あご)の線って大事なんだ』と知りました」と回顧する。
「うちの母が90歳で亡くなった時、フェースラインがとてもきれいでした。あごや首のあたりって一番年齢が出るはずだけど、私も母同様にきれいなまま。だからこれは遺伝です(笑)。でも、肌にとって大切なのは過剰に手入れしないこと。高いものは逆に肌に負担のような気がして。だから安物でいいの。化粧水と日焼け止めと夜寝る前につけるクリームぐらい。顔も洗いすぎると必要なものまでなくしちゃう気がするから」
加賀さんに「魅力的な人生を送るために。30代や40代でやっておいてよかったこと」を尋ねると、「いくつに戻りたいですかと言われたら30代。プライベートも仕事も、とても充実していた気がします。良い出会いがたくさんありました」と振り返る。
「堀文子さんという絵描きの先生や、篠田桃紅さんという書画の先生とお友達になれました。私がデビューした時に一番好きだったのが沢村貞子さん。大船の撮影所でご一緒すると、『あなたのためにお弁当作ってきたからね』と言って、おいしく炊いたお野菜をいただいたり……」
そんな“年上の友人”ができたことで、「いろいろお話を聞いたり、いろいろこぼれてくる彼らが持っているエッセンスっていうものに、生きていく上で大事なことがたくさん詰まっていたように思います」と感慨深げに語る。
「そういう出会いが人生を豊かにしていくから、まずはドアをノックすること。私はお目にかかりたいと思ったら自分から行きますね。あれこれ考えて失礼じゃないかと尻込みせずに、失礼なのは百も承知で、自分から行動を起こすことが大切ですね」(赤松美景/毎日キレイ)
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