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取材に応じた松本伊代さん
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取材に応じた松本伊代さん

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松本伊代:デビュー45周年「声が出る限り続けたい」と生涯歌手宣言 夫・ヒロミや家族の支えも コンサートへの意気込み語る

 歌手の松本伊代さんが、10月12日に恵比寿ザ・ガーデンホール(東京都目黒区)で「松本伊代 45th Anniversary Live 2026 “Journey”×EBISU JAM~Lovely I・Y・O~」を開催する。16歳でデビューしてから45周年となる伊代さんの節目のコンサートになるという。2人の息子の子育てを終え、数年前から歌手業に本格復帰。昨年60歳になり、記念のコンサートを開いた。そんな松本さんに、家族の支えなど活動の裏側や、コンサートへの意気込みなどを聞いた。

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 ◇「ラブリー」と副題をつけた理由

 45周年のコンサートには「Lovely I・Y・O」という副題を付けた。

 「昨年とはまた違う45周年という節目で。近年のコンサートで歌っていない曲とかも含めて、挑戦できたらなと思っています。タイトルがLovely(ラブリー)なので、ちょっと可愛らしい曲だったり、キュートな衣装だったり、皆さんに『ラブリー!』って叫んでもらえるようにしたいなと思っています」

 なぜ「ラブリー」と命名したのかは「ちょっと思い出せないんですけど……」と言いつつ、「去年あたりからラブリーって可愛いよねって言っていたんですよ。じゃあ45周年に取っておきましょうと。私のデビューアルバムが『センチメンタルI・Y・O」(1981年)というタイトルで、次のアルバムが『サムシングI・Y・O』(1982年)だったので、原点に帰って『Lovely I・Y・O』にしました」と語る。

 客層はデビューから応援してくれている同世代のファンはもちろん、「その方たちの20代の娘さんや若い男性たちも来てくれています。海外の方やご夫婦で参加されている方も」と幅広い。

 「割と皆さん、『可愛い~』って言ってくれます。MCで『え? なんだって~』『もっと言って~』って強要していて(笑)」とちゃめっ気たっぷりに語る。

 ◇結婚33年目、ヒロミとの夫婦円満の秘訣は?

 2021年に背骨、2022年に腰を圧迫骨折し、日常生活もままならない日々もあったが、夫のヒロミさんら家族の支えでなんとか乗り切ることができた。

 「最初の骨折はちょうどコロナ禍で、入院するほどでもなかったので、家で安静にしてくださいという感じだったんですけど、お風呂や着替えなどは自分ではなかなかできないので、主にヒロミさんにやってもらいました。ヒロミさんがご飯を作ってくれたり、靴下を履かせてくれたり、髪を洗ってくれたり、そういうところまでやってくれました。息子たちはカルシウム食えよとか言って、買ってきてくれたり、料理作ってくれたり。私の姉も含め家族の力がすごくありがたく思えました」

 今や歌手活動を再開し、毎年コンサートを開くようになると、「ヒロミさんは歌手の活動を頑張って続けたらいいじゃんみたいな感じで応援してくれています。時には冗談めかして『いつまで歌うんだ』なんて言っていますけど。声が出る限り、やらせていただこうかなと思っています」と家族の支えもあり、“生涯歌手”宣言も飛び出した。

 結婚33年目となるヒロミさんとの夫婦円満の秘訣(ひけつ)は?

 「干渉をあんまりしないことかな。あと、一緒にやる趣味を持つこと。ゴルフを一緒にやっていたんですけれど、最近また一つ増えて、ピックルボールをやり始めました。ピックルボールは、卓球よりちょっとラケットが大きくて、テニスコートの縮小版みたいなところでやる競技なんです。激しくやろうと思ったら激しくできるんですけど、軽い運動にもできる。あと、“土いじり”も始めました。ヒロミさんがやっている河口湖のキャンプ場に家庭菜園を作って、サツマイモを植えたりしました。私はいつかヒロミさんが畑仕事をやると思っていたんです。サツマイモの苗を買ってきた時に、ついに来たかと思って(笑)。一緒に始めたばかりですけど、私も土いじりは嫌いじゃないので、収穫が楽しみです」

 ヒロミさんが番組などでDIYをしている姿をよく見かけるが「やっぱり(ヒロミさんの)お父さんが大工さんなので、DNAなんですかね。プラモデルとかと一緒で、何か作りたい、直したい、きれいにしたいとか、そういう気持ちが常にあるようです。家にいても急に寸法とか測り出したりするので、『なんかやろうとしてるな』と感じます。私のことを考えて『ここに棚を作るんだ』とか言ってくれるのがうれしいです」と話した。

 息子たちは「コンサートを見に来てくれますけど、感想とかは特に何も言わないです。照れくさいのかもしれません。カラオケ屋さんに友達と行くと『お母さんの曲、歌えよ』と勝手に私の曲を入れられて、『迷惑なんだよ』って言ってます」と母の顔で笑う。

 ヒロミさんはコンサートを見て、「トークのダメ出しとかしてくれます。でも、去年は歌もMCもすごく褒めてくれました。『良かったよ』って」とうれしそうに語った。

 ◇60代、「応援してくださる方がいること」がバイタリティーの源

 令和の世に「昭和歌謡ブーム」が来ているが、そんなブームに関して松本さんは「すごくうれしいですし、ぜひ私の曲も聴いてもらいたいなって思いますね」と大歓迎している。

 「息子たちも今のドラマでかかる昭和の歌、例えば堺正章さんの『街の灯り』とかを聴いて好きになったりしていますね。山口百恵さんや松田聖子さんの曲など車に一緒に乗ったときにかかっていたりしています」

 60代になっても現役で続けられるバイタリティーの源は「やっぱり応援してくださる方がいることかな」と語る。

 「早見優ちゃんと森口博子ちゃんと3人でイベントコンサートもやっているんですけど、それぞれのファンの方、応援してくださる方、初めて見に来てくださる方もいて。そのときに『単独のコンサートもしてください』と言ってくださる方がいることが、すごく力になります。うれしいですし、『頑張ろう』という気持ちになります」

 3人でコンサートを開催する時は「間違いなく、他の2人についていくタイプ」だというが、単独コンサートでは「自分が率先して頑張らなきゃいけないのは苦手なんですけど、頑張っています。すごく勉強にもなりますし、自分の思い通りになるので楽しいです。もちろんアイデアや意見が却下される時もありますけど……。これを歌いたいなとか、こういう人にスタッフを頼みたいなとか、こういう振り付けにしたいとか、衣装にしたいとか。いろいろと伝えると、スタッフの方が一生懸命、それに近づけてくれるように頑張ってくださるので、すごくうれしいし、私ももっと頑張らなきゃいけないなと思います」と力を込める。

 「自分で曲目や曲順を決める時は、ここでお客さんとこのフレーズを一緒に歌えるといいなとか、ここで一緒に振り付けができそうだなとか、皆さんと一緒に楽しめそうな曲を考えて選んでいます」という。

 10月の45周年コンサートも客席と一体感のあるセットリストを楽しめそうだ。

 (取材・文・撮影:細田尚子)

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