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彼女がキレイな理由:森理世さん ミス・ユニバース世界一 洗練された美へのこだわり明かす

 2007年のミス・ユニバース世界大会で優勝したモデルの森理世さんは、09年からトヨタ自動車の高級車「レクサス」のアンバサダーを務めている。トヨタという世界的に有名なブランドを背負い、各国で販売されているレクサスは「世界を舞台に挑戦するミス・ユニバースに重なるものがある」と語る森さん。各国の代表を相手に“世界一の美女”に輝いた森さんに、メークやファッションなど、洗練された美へのこだわりを聞いた。

 森さんのオフタイムは「ドライブやDVD鑑賞、ショッピング」と普通の20代女性らしく過ごす一方で、「メークの研究もしている」という。「新しく買ったメークアイテムを、どのように使うか自分の顔で練習します。ぶっつけ本番で朝の忙しいときに失敗したら出かけられませんし、自分に似合うラインの引き方や、色の入れ方を研究することは大切だと思います」と美意識の高さをうかがわせる。

 そんな森さんのメークのテーマは“ヘルシー&フレッシュ”。とくに「ベース作りは大事」だといい、「まずは基礎化粧品で保湿をしっかりして、ファンデーションは乳液を塗る延長という感じで、厚塗りにならないようにさらっと顔に乗せる。カバーしたいところはコンシーラーを使いますが、あくまで素肌っぽく。それからファンデーションの色は、白浮きしないように自分の肌よりもワントーン暗い色を選んでいます」と語る。

 さらに「チークは練りチーク。パウダーよりも自然に素肌っぽく仕上がります。それから、シャドーを使って鼻筋を立てたり、頬にシェーディングしたりして顔に凹凸をつけています」と続ける。顔を彩るカラー類は「目の周りはブラウンやゴールドがベース」と肌になじむダークなトーンで、「変化をつけたいときはチークの色で遊んでいます。オレンジやピンク……頬の色で顔の印象が全く変わってくる」と森さん流メークを解説した。

 スキンケアで重視しているのはクレンジング。「クレンジングをしっかりすることを心がけています。いい美容液があっても、汚れや角質が残っていたら、その成分がきちんと中に浸透していかない。栄養分をしっかり浸透させるためにも、最初の下地を作ってあげないとダメですよね。どこにお金をかけるかといったらクレンジング。それから私はコットンでふきとるよりも、手を使って落とすのがこだわりです」と語った。

 次に、ファッション。取材当日は胸の開いたゴージャスなピンクのドレスを身に着けていた森さんだが、コーディネートは「引き算で考えています」と話す。「トレンドを詰め込みすぎると、その日のファッションの主役がなんだか分からなくなってしまう。主役をメインに脇役をスマートにしていくのが私のおしゃれのポイントです。プラス、自分が着ていて気持ちいいと思う服がベスト。いくら流行していても自分が居心地悪いものは着ない方がいい」と持論を展開する。

 普段よく身に着けるアイテムは、ワンピースとジーンズ。テイストは「スッキリ系」で、「クールだけど、どこかにセクシーさを取り入れたスタイルが好み。色は黒、ピンク、ベージュ、白、青……結構幅広いですが、1色でまとめることが多いですね」と語る。加えて、ファッションのアクセントで欠かせないのがアクセサリーだ。「ピアスやカチューシャなど、顔周りにアクセサリーをつけることが多いです。小顔効果もあるようなので。ピアスは、華やかな色で大きいものが好き。ポップからエレガントなものまで幅広くつけています」と話した。

 自身の素材の美しさを生かしつつ、その魅力を最大限に引き出すメークやファッションを楽しんでいる森さん。一方で、美しさの源は「小さな頃から続けているダンス」だという。森さんは4歳からジャズダンスを始め、「世界で活躍できるダンサーになりたい」という夢を抱いて、16歳から3年間カナダの名門バレエスクールに留学。その後、渡米してブロードウエーダンサーを目指すための「ロケッツ・サマーインテンシブ・プログラム」にアジア人として初合格。「ミス・ユニバース2007」に輝き、14カ月の任期を終えて帰国してからは、09年に地元・静岡にダンススクールを設立した。

 「私はミス・ユニバースに挑戦したことで、多くの感動を味わいました。未知の世界への怖さはあったけれど、挑戦することの快感と成し遂げたあとの達成感。そういう経験を多くの方にも味わってほしい。そして、それを私らしく伝えられるのはダンスだと思いました。ダンスを通してチャレンジ精神や向上心のあと押しをしたり、美容や健康を提供していきたい」といい、「多くの女性の輝きと笑顔につながれば……」と思いを込める。その延長線上で、いま森さんが描いている夢は「自分の劇場を作る」こと。「大きな話ですが、今、指導している生徒さんたちがそこでダンサーとして定期的にダンスレビューを公演できるような、そんな場所を作れたらいいですね」と力を込めた。

 <プロフィル>

 もり・りよ。1986年12月24日生まれ、静岡県出身。4歳から母の元でジャズダンスを始め、2003年にカナダに留学。ハイスクールと並行して名門「クインティ・バレエスクール」に入学し、教師課程を専攻。06年に卒業後、ニューヨークでブロードウエーダンサーを目指す「ロケッツ・サマーインテンシブ・プログラム」にアジア人として初めて合格し、プログラム修了後に帰国。07年、「ミス・ユニバース」日本代表に選ばれ、メキシコシティーで開催された世界大会に出場し、優勝する。「ミス・ユニバース2007」として14カ月にわたってニューヨークを拠点に活動。任期を終えて08年に帰国してからは、メディアなどで活躍する一方、09年に静岡にダンススクール「I.R.M.アカデミー」を母とともに設立。アーティスティックディレクターとして直接後進の指導にも当たっている。

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