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彼女がキレイな理由:瀬戸朝香さん 子供の「優しい心育てたい」 兄妹仲よしの秘けつは“お兄ちゃん第一主義”

 女優の瀬戸朝香さんが日本語吹き替え声優を務めた劇場版アニメ「リトルプリンス 星の王子さまと私」(マーク・オズボーン監督)が、21日に公開される。今作で、瀬戸さんが演じたのは、主人公である9歳の少女の唯一の肉親である母親。娘の将来を思うあまり、勉強ばかり押しつけてしまう“教育ママ”でもあるが、同じく子を持つ母として「一見、しばりすぎているようにも見えますが、そこには母親の大きな愛情がある。共感する部分も多かったです」と語る瀬戸さんに、自身が子育てで大切にしていることを聞いた。

 「リトルプリンス 星の王子さまと私」は、仏作家のアントワーヌ・ド・サン・テグジュペリの代表作「星の王子さま」の“その後”を描いた物語。進学校に進むため、母親の勧めで学区内に引っ越してきた主人公の女の子は、隣に住んでいる奇妙な元飛行士のおじいさんと仲よくなったことで、彼が語る「星の王子さま」の話に興味を持つ。やがて元飛行士は病に倒れてしまうが、女の子は王子さまを探しに、飛行機に乗って夜空へと旅立つ……というストーリー。日本語吹き替えでは、女の子役を人気子役の鈴木梨央さん、元飛行士役を俳優の津川雅彦さんが演じている。

 ◇まずは健康が一番 食育も楽しく

 瀬戸さんは、2007年に結婚。現在、5歳の息子とまもなく2歳になる娘を持つ2児の母だ。自身のブログでは、子供たちとのほほ笑ましい日常をつづっているが、いま子育てで一番に考えていることは、子供たちの「健康」だという。

 「とくに食は大事。我が家では家庭菜園をしているのですが、実際に野菜が育つ過程を見せて、実ったらその場で食べさせて……ということをしていたら、上の子は見事に野菜が好きになりました。それから苦手なものも、見た目を工夫しています。ワンプレートにお子様ランチのようにサラダやおかずを盛りつけて、お米はクマや車の形にしてみたり」と子供が楽しめる食事を心がけている。

 「それでも、残すようなら、『ご飯の神様が怒って、寝ている間に連れていかれちゃうよ!』と言うと、上の子は5歳ですが、それを信じて『だったら、食べる~』って。お陰でほとんど好き嫌いなく育っています」と笑顔で語る。

 ◇友だちを悲しませることは絶対にダメ

 子供たちが健康にスクスク育つことを一番に考えるのと同時に、心の成長も願うのが親心。「やっぱり優しい心も持ってほしい」と瀬戸さんは続ける。

 その点で、もっとも大事にしているのは「お友だちが悲しむようなことをすることは絶対にダメ」だという教え。「上の子がお友だちと遊んでいて、そういう現場を見つけたら、周りに人がいようが、その場できちんとしかるようにしています。『なんで、こういうことになっちゃったの?』と理由を聞いて、その上で『自分も同じことをされたら悲しい気持ちになるでしょ』って」ときちんと向き合って分かるまで話して聞かせるという。

 「子どもをしかることも、もちろんあります。でも、きちんとしからないと真剣度が伝わらないんです。つねに難しい顔をしているわけではないんですけれど」と苦笑しつつ、「でも、母親の私が言うのもなんですが、息子は3月生まれということもあって、同い年の子供たちと比べると、純粋なところがあって。まだ私のいうことを聞いてくれていますね」と顔をほころばせる。

 ◇「お兄ちゃんだから」は禁句

 実際、ブログでは、妹思いのお兄ちゃんの姿がたびたび登場する。それには「優しい心」を育てることと並行して、瀬戸さん流の「お兄ちゃん第一主義」が少なからず、影響しているようだ。

 「娘を妊娠中に、息子が赤ちゃん返りしたことがあったんです。そのときに、娘が生まれてからの対策を考えました。妹にかかりっきりになってしまう場面が多いので、何事においても『お兄ちゃんが一番』という方針を作ったんですが、そうすると、息子のほうが『2番でもいいよ』って」と兄妹仲に功を奏しているようだ。

 そして、禁句にしているのが、「お兄ちゃんだから」と我慢をしいる言葉。「妹が悪いことをしたら、対等にしかるようにしています」といい、「とはいえ、娘はまだ1歳で、よく分かっていないんですけど(笑い)、息子のためにもそういうアクションを見せて。実際、息子に背を向けて、娘に笑顔で体をなでながら……なんですけど。妹がしかられていると、お兄ちゃんの方は逆にかばうんです。『大丈夫だよ』って……」と目を細める瀬戸さん。

 「それが私の狙いなんですけど」とチャーミングな笑顔を見せつつ、「もちろん、うまくいくときとうまくいかないときがあります。日々、いろんな場面に対応しつつ。子育てはやっぱり難しいですよね」と試行錯誤の子育てを充実した表情で語っていた。

 次回は、今回初めて挑戦したというアニメ声優の舞台裏や、母親役に込めた思いを聞く。

 <プロフィル>

 せと・あさか。1976年12月12日生まれ、愛知県出身。92年に映画「湾岸バッド・ボーイ・ブルー」で女優デビュー。その後、CMやドラマで注目を集め、連続ドラマ「Missダイヤモンド」(テレビ朝日系)で主演。代表作に、「Age,35 恋しくて」(フジテレビ系)、「晴れ着、ここ一番」(NHK)、「離婚弁護士2 ~ハンサムウーマン~」(フジテレビ系)、「となりの芝生」(TBS系)などがある。現在、多数のCMキャラクターも務めている。

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