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ロンドン劇場めぐり:第3回 コベント・ガーデンの「セント・ポール教会」 年間300超のイベントを開催

 ロンドンの音楽大学でクラシックピアノを学ぶKYOKA(きょうか)さん=仮名=が、現地で見つけた劇場やコンサートホールの話題、その近辺のマーケットやカフェ情報をつづる「ロンドン劇場めぐり」。今回は、ロンドンで最も観光客に人気の地区の一つ、コベント・ガーデンの教会についてつづります。

 ◇年間300超のイベントを開催 「セント・ポール教会」

 「セント・ポール教会」は、地下鉄のコベント・ガーデン駅から徒歩3分ほどの場所にある教会。建築家のイニゴー・ジョーンズによって1633年に建造された歴史ある教会の一つで、劇場コミュニティーとの長い交流があることから、「アクターズ・チャーチ」という名でも知られており、年間300を超えるイベントが開催されている珍しい教会でもあります。

 この日はイタリアの作曲家ロッシーニの代表作で、1816年にイタリアのローマで初演された世界的に有名なオペラ「セビリアの理髪師」の初演から200年を祝うコンサート。会場に足を運ぶと開演時間の午後7時半にはすでに満席状態で、演奏が終わると来場者全員でスタンディングオベーション。今回のコンサートはオペラの中の数曲を抜粋してのコンサートでした。日本で、このオペラを観たことはありましたが、この日は友人がオーケストラの指揮をしたこともあってか、より身近に感じることができました。

 コンサートのスケジュールは、教会の入り口付近に設置してある観覧板で確認できます。足を運んだ次の週には、室内楽や合唱コンサートが企画されていました。

 ◇長蛇の列! イタリア料理の「POLPO」&ボリュームピザも

 教会から徒歩5分に位置するイタリア料理レストラン「POLPO(ポルポ)」。スペイン料理でおなじみのタパスのように、小皿料理を皆でシェアして食べるのが売りの店で、あまりの行列にひかれて、友人と並ぶことにしました。

 ここでは、店で一番人気のミートボール「クラシック ミートボール」、ホワイトソースとアンチョビのピザを注文。ひとくちサイズのおつまみや、グラタンなど、種類が豊富で、一度では食べたい料理を食べ尽くすことはできず、「もう一度来たい!」という気持ちになりました。

 また留学してから、頻繁に通っているのがコベント・ガーデンのニールズヤード地区にあるピザ店「Homeslice Pizza(ホームスライス・ピザ)」。

 ほかの店と違うのは「ここまで大きいピザは生まれて初めて!」というほどのボリューム。メニュー表はなく、店内の黒板に書かれた、いくつかのピザの種類の中から2種類を選ぶ仕組みになっています。この日は、店員さんが薦めるサラミとアンチョビのピザを注文。食べきることができるか不安になるサイズですが、食べだしたら止まらない、やみつきになる味です。

 次回はロンドンの有名な時計台「ビッグ・ベン」のあるウェストミンスター、ウォータールー周辺の劇場やレストランを取り上げます。

<プロフィル>

 KYOKA。1996年生まれ。子供の頃から音楽が大好きで、幼少期からクラシックピアノを学ぶ。高校時代に、世界16カ国40都市以上で語学学校を運営し、海外留学をサポートする「イー・エフ・エデュケーション・ファースト」(海外留学のEF)を通じロンドンへ語学留学した際、ロンドンの音楽あふれる街に魅了され音楽留学を決意。現在、ロンドンの音楽大学「Trinity Laban Conservatoire of Music and Dance」に在学している。

*……4月15日にロンドンの教会「セント・ジェームス・チャーチ サセックス・ガーデンズ」で行われる東日本大震災のチャリティーコンサートに出演する。午後8時開演。チケット代は、オンラインは8ポンド、当日は10ポンド。5歳以下無料。

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