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斎藤工:ショートフィルムは「ちょうどいい」

 俳優の斎藤工さんが23日、東京都内で「ショートフィルムの可能性 by 斎藤工」と題して、トークイベントを行った。映画好きで知られ、監督経験もある斎藤さんは、自らが出演した短編映画「ラブレター」の井口昇監督とともに、長編映画とショートフィルムの違いなどについてトークを繰り広げた。

 斎藤さんは「テレビやバラエティーはいろいろ要素を足していって盛り上げていくけど、映画って逆にあえて言わないとか、映さないで想像していくものだと思っていて、ショートフィルムはその情報量がちょうどいい」と語り、「(長編)映画を見ていく中で、(情報を)処理したり、想像したりするのが大変になることがよくあるけど、ショートフィルムは“自分の捉え方”との距離がちょうどいい」と持論を展開した。

 一方、井口監督は「長編は長編の良さがあるけど、ショートムービー(の良さ)は一つこだわっているところ。例えば、小さな物語を丁寧に撮れることかなと思う。長編というのは登場人物も多く作らないといけないし、話の要素を広げていかないと2時間の作品にならない。でも、この作品(ラブレター)は好きだった女の子を死なせたくないというその一点を描きたかった。そういう一つのポイントだけを描くには、25分の尺が大事だった」と考えを明かしていた。

 この日のイベントは、国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016」に関連して行われ、「ラブレター」を含む短編映画3作も上映された。

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