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彼女がキレイな理由:杏さん リセット法はお酒を飲むこと 休みの日は「家族でお出かけ」

 女優のさんが、公開中の映画初主演作「オケ老人!」(細川徹監督)で、老人ばかりのアマチュアオーケストラ(アマオケ)にひょんなことから入団してしまい、指揮を振るはめになる主人公の数学教師を演じている。杏さんはこの作品で、バイオリン演奏とオーケストラの指揮の両方に初挑戦。また、笹野高史さん、左とん平さん、小松政夫さん、藤田弓子さん、石倉三郎さん、茅島成美さんら大ベテランの俳優たちに囲まれ、「皆さんのように元気で居続けるために今から頑張らないといけないなと思いました」と力を込める。杏さんに休日の過ごし方や生き方などについて聞いた。

 ◇バイオリンのみならず指揮もやらされるはめに

 映画は、荒木源さんの小説(小学館文庫)が原作。高校の数学教師の千鶴(杏さん)は学生時代に趣味でバイオリンを弾きオーケストラに所属していたが、引っ越しを機に地元の名門アマオケの演奏を聴いて感動し、また演奏してみたいと入団を決意。練習場に足を運ぶと、どうやら楽団の名前を間違えたようで、歴史と伝統はあるが今では年寄りばかりのへたくそなアマオケ「梅が岡交響楽団(梅響)」に入団してしまう。千鶴は梅響のメンバーにすっかり翻弄(ほんろう)され、バイオリンのみならず指揮もやらされるはめになり……というストーリー。

 ◇数学教師役なのに「本当に苦手で…」

 数学教師という役について杏さんは「私は数学が本当に苦手で……。大検(大学入学資格検定、現・高等学校卒業程度認定試験)を取って大学に行っているので、高校で数学の授業をほとんど受けていないんですよ。だから『一応何を言っているか理解した上で演じたいから教えてほしい』って数学に詳しいスタッフの人に教えてもらったんですけれど、結構難しかったですね」と役作りを振り返る。

 杏さんが演じた千鶴は本業が数学教師で、休日に音楽を楽しんでいる。杏さん自身の休日は? 「あまり休日っぽい、休日がなくて……。(家族で)お出かけしたりとかですかね」という。

 仕事の合間にリフレッシュすることは「撮影していたときはお酒を飲めていた時期だったので、1日のリセットのきっかけは、お酒を1杯飲んで寝るとか。ちょっと息抜きするためという感じですね」と明かす。お酒は「量は飲まないんですけれど、1、2杯なら飲んでいました。ワインとか、ビールとかウイスキーとか、なんでも飲みます」と楽しみながら飲んでいるという。

 長い休みがあったら「海外とか行ってみたいですね。子供がいるので、自然のあるところでのんびりするとか……」と思いをはせていた。

 ◇年を重ねても元気でいられる希望のある作品

 「オケ老人」にはオケメンバーの孫役の黒島結菜さんや主人公の同僚教師役の坂口健太郎さんなど若手キャストも登場する。2人はベテラン俳優陣と絡むシーンはあまりないが、「圧倒的に“老人パート”の撮影は私の方が多かったので、私が(そのシーンの撮影の際は)案内するというか、いつもこういう感じなので気にしないでねと言ってみたり。2人ともある意味悔しがっていました。いいなあ、こんなに皆さんに囲まれて、こんなに面白い現場にずっといられるなんていいなって、もっと絡みたかったって2人とも言ってました」とうらやましがられたエピソードを明かす。

 そんな映画について、杏さんは「監督が(ベテラン俳優陣を)“昭和のアベンジャーズ”(笑い)と銘打っていらっしゃったんですけれど、本当に年を重ねるお手本みたいな方々がたくさん出ていらっしゃるので、こんなふうに年を重ねたいなとか、そうやって年を重ねてもこんなに元気でいられるんだという、すごく希望のある映画になっていると思います」とメッセージを送る。

 ◇何かしら“作る”現場に携わっていたい

 杏さんがオケのメンバーのように70歳になったとき、どんなおばあちゃんになりたいか?と聞くと、「こうやって(オーケストラで)集まったりしているのは本当に楽しいなと思うので、人が周りにいたり、人と接する時間がある70代になっていたらいいなあと思います」と答えた。そして、年を取ることが「すごく楽しみになりました。まだまだ私の今の人生の倍生きても届かない人たちばかりに囲まれたので、ここまで元気で居続けるというのは今から頑張らないといけないな、というふうに思いました」と前向きに語る。

 70代になっても女優業は続けていると思うか?と尋ねると「女優かどうかは分からないですけれど、何かしら“作る現場”に携わっていたいですね。それはおうちでご飯を作ったりということも含まれるとなると、結構、範囲が広くなると思うんですけれど、何かしら“作る”ということをずっと続けていきたいなと思います」と語った。

 ◇好奇心と童心が元気の秘訣

 杏さんに限らず、女性がずっと輝き続ける秘訣があるとしたら? 「女性に限らないのかもしれないんですけれども、(映画に出演しているベテラン俳優陣は)皆さん、好奇心と童心を持っていらっしゃるんですよね。それが若さだったり、元気の秘訣(ひけつ)なのかなって。もしかしたら心掛け次第なのかもしれないんですけれど、なるべく楽しもうとか、面白いを発見しようと考えるのはすごく大事なんだなあと思います」と話す。

 そして、ずっと健康でいられるために気を付けていることは「食べることと寝ることは大事だなと思うので、そこは気を付けながら楽しんでいきたいなと思います」と健康的な笑顔で語った。

 <プロフィル>

 あん 1986年4月14日生まれ、東京都出身。2005年から海外のファッションショーで活躍。06年ニューズウィーク誌「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。07年から本格的に女優活動をスタートし、「名前をなくした女神」(11年、フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を果たし、第36回エランドール新人賞を受賞。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年後期)のヒロインを務め、一躍注目を浴びる。主な出演作は、ドラマが「花咲舞が黙ってない」(14、15年、日本テレビ系)、「デート~恋とはどんなものかしら~」(15年、フジテレビ系)、映画は「おかえり、はやぶさ」「妖怪人間ベム」(ともに12年)、「プラチナデータ」「真夏の方程式」(ともに13年)、声優として劇場版アニメ「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」(15年)などに出演した。

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