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彼女がキレイな理由:本仮屋ユイカさん 「上川隆也さんという灯台がいつも光っていた」 ドラマ撮影舞台裏を語る

 女優の本仮屋ユイカさんが出演するスペシャルドラマ「検事の本懐」(テレビ朝日系)が、3日に放送される。上川隆也さん主演のドラマシリーズ第3弾で、本仮屋さんは、上川さん演じる検事を補佐する事務官として“相棒役”を務めている。「前作を自宅で見ていて、すてきな作品だな、と思っていたので、オファーを受けたときはすごく光栄でした」と笑顔で語る本仮屋さんに、上川さんの印象や撮影舞台裏などを聞いた。

 ◇とことん真面目な検察事務官役

 ドラマは、上川さん演じる“ヤメ検”弁護士・佐方貞人が主人公で、「最後の証人」(2015年1月)、「検事の死命」(16年1月)に続く第3弾。今作では佐方の検事時代が描かれ、地方検察庁から東京地検特捜部の応援に駆り出された佐方が、大物政治家が絡んだ贈収賄事件の真相に迫る。さらに獄中死した父の秘められた真実も浮かび上がり、“信念を貫く男”佐方のルーツが明かされる。

 今作で本仮屋さんが演じたのは、佐方とコンビを組むことになる東京地検の検察事務官・加東栞。「とことん真面目な事務官で、今まで教わったことすべてに忠実でいようとするかたくなな女性」と本仮屋さんが語るように仕事をクールに割り切るタイプで、地方から応援でやってきた佐方に「地方でのやり方はお忘れください」と紋切り型に接するが、次第に佐方に感化され、真実の究明に共に奔走することになる。

 本仮屋さんにとって、検察事務官役は今回が初めて。「警察でも弁護士でもなく、真相に向かっていく心持ちを理解するのが最初は難しかった」というが、「上川さんに相談させていただいて、『真実を突き止めたいという気持ちは、警察も弁護士もみんな同じ。もっとシンプルにやっても大丈夫だよ』というような言葉をいただいて、気持ちが楽になりました。上川さんのお陰で早い段階で加東の軸を見つけられました」と舞台裏を明かす。

 ◇上川さんは8人分ぐらい働いている

 上川さんとの共演は、13年に放送されたドラマ「レディ・ジョーカー」(WOWOW)に続いて2度目。その人柄について「本当に優しい方」と語り、「今回はシリーズものに出演するプレッシャーもありましたが、上川さんが優しいので思いっきり甘えて伸び伸びやらせていただきました。大きい海でおぼれなかったのは、上川さんという灯台がいつも光って、そこにいてくれたから」と信頼を寄せる。

 また、上川さんの現場での様子を「せりふの量が圧倒的に多いんですけど、集中力が途切れない。そして、うっかりすると見落としてしまうようなつじつま合わせにも気づかれることが多くて。本当に目がいくつあるんだろうっていうくらい、端から端まで現場に気を配って、演じる以外にも何かを移動させたりとか、8人分ぐらい働いているスーパーマンみたいな方」と表現。「そうやって先頭に上川さんが立ってくださることで、とてもチームワークがよく、熱い現場になりました」と振り返った。

 そんな上川さんが演じる佐方については「どこまでもブレないところが魅力」だといい、「私が演じる加東も、佐方と一緒にいるうちに、ただ真実を追究したい男なのではなく、そこには愛や思いやりがあるんだっていうことを知ることによって、彼がまっすぐ真実に突き進む姿が胸に刺さったんだと思います」とコメント。「『この時代にこんな人がいるんだ!』というカッコよさと、見終わった後の爽快感が一番の見どころ。その佐方に感化され、変化していく加東にも注目していただけるとうれしいです」とアピールしている。3日午後9時から放送。

 次回は、29歳を迎えて「急に自分探しを始めた」という、本仮屋さんのプライベートでの変化を聞く。

 <プロフィル>

 もとかりや・ゆいか。1987年9月8日生まれ。東京都出身。2001年ドラマ「3年B組金八先生」第6シリーズ(TBS系)に出演し、04年の映画「スウィングガールズ」(矢口史靖監督)で注目を集める。05年のNHK連続テレビ小説「ファイト」のヒロインに。女優業のほか12~15年に「王様のブランチ」(TBS系)のMCも務めた。3日放送のスペシャルドラマ「検事の本懐」(テレビ朝日系)に出演する。

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