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本木雅弘:毎日映画コンクール「男優主演賞」 賞の重さかみ締めつつも「松ケンの方が上」

 「第71回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式が15日、「ミューザ川崎シンフォニーホール」(川崎市幸区)で開催され、「永い言い訳」(西川美和監督)で「男優主演賞」を受賞した本木雅弘さんが出席した。本木さんは「あらゆる意味で(昨年は)話題作も多かったですし、激戦区の中で唯一、授かった1冠」と賞の重さをかみ締めつつ、「正直に言って、主役としての出来映えは『聖の青春』の松山ケンイチさんの方が上だったと思います」と明かし、会場の笑いを誘った。

 今回の撮影では「出したいニュアンス、監督の伝えたいことは分かるんだけれども、なかなかその表現に達しない自分に苦しんだ」といい、「改めて数では割り切れない感情と向き合っていく、役者という仕事はいかに難しいものかと感じた作品の一つ」としみじみ。さらに本木さんは「51歳になったわけですけども、表には見えてないものの、私も人生のいかんともしがたさをそれなりに経験し始めておりますので、おそらくこの先も、身から出るサビも自分の持ち味の一つとして生かしていけるような、そんな役者を目指していきたいと思っています」と力を込めた。

 「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。今回は怪獣映画「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督、樋口真嗣監督)が「日本映画大賞」「女優助演賞」「美術賞」。こうの史代さんのマンガが原作の劇場版アニメ「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が「日本映画優秀賞」「大藤信郎賞」「音楽賞」を受賞し、それぞれ3冠を達成した。

 また新海誠監督の劇場版アニメ「君の名は。」が「アニメーション映画賞」「TSUTAYA×フィルマークス 映画ファン賞 日本映画部門」に選出され、監督賞は「永い言い訳」の西川美和監督に贈られた。

 表彰式には、「淵に立つ」で女優主演賞を受賞した筒井真理子さん、「クリーピー 偽りの隣人」で男優助演賞を受賞した香川照之さん、「シン・ゴジラ」で女優助演賞を受賞した市川実日子さんらも出席した。

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