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向井理:農家と7年“文通” 夫から妻へのラブレターにも感動

 俳優の向井理さんが13日、東京都内で行われた映画「いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)」(深川栄洋監督、24日公開)のイベントに出席した。劇中に愛のある手紙が登場することから、手紙への思い入れを聞かれた向井さんは「手紙はあまり書かない方なのですが、テレビ番組で島根の農家の方とお知り合いになり、それから毎年、年に2回、タケノコと梨を送ってくれて、お礼として近況を書いた手紙を送らせていただいています。もう7年ぐらいですね」と明かした。

 この日のイベントは「家族へのラブレターコンテスト表彰式」と題して行われた。同映画では今年4~5月に「愛する人へ送るラブレター」を募集しており、この日、600通を超える応募の中から、特別賞、優秀賞、最優秀賞を受賞した3人が表彰された。表彰式には、脚本の山本むつみさんらも出席。最優秀賞には、妻への思いをしたためた高橋誉史信(よしのぶ)さんの「10数年後、私の面倒を看ている妻に」が選ばれた。

 自ら最優秀賞を選び、代読した向井さんは「選考には何日もかかった。手紙にはそれぞれの方の思いがあるので、優劣を付けるのは難しかった」と振り返りながら「好きとか愛しているとか書かれてないけど、思い合っている夫婦というのが(僕の)頭の中で動き出した。すてきでした」と感激していた。

 映画は、向井さんの祖母・芦村朋子さんの半生記「何日君再来」が原作。向井さんが大学生の時に祖母の手記をパソコンで打ち直し、祖母の卒寿(90歳)にプレゼントするため、家族や親戚と共に自費出版をしたといういきさつがあり、映画化も向井さんが自ら企画した。衣食住もままならない戦後の混乱期、夫・吾郎(向井さん)と妻・朋子(尾野真千子さん)が、時代の波に翻弄(ほんろう)されながらも、誇りを失わずに懸命に生きる姿を描く。岸本加世子さん、駿河太郎さん、イッセー尾形さん、野際陽子さんらも出演する。

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