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多部未華子:普段は「割と冒険派」! 「思い立ったら即行動」で行ったところは?

 女優の多部未華子さんが、劇場版アニメで声優に初挑戦した「それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!」が全国で公開中だ。宝探しの一族に生まれながら、臆病なライオンの男の子が、アンパンマンやカレーパンマンらに助けられながら、宝探しの旅に出る冒険譚(たん)。自身の出来は「70点」と話す多部さんに、初めての声優の難しさや作品の見どころ、さらに、最近はまっているもの、10年後の自分などについて聞いた。

 ◇普段の演技よりオーバーに

 インタビューの直前に行われたお笑いコンビ「キャイ~ン」の天野ひろゆきさん、ウド鈴木さんとの公開アフレコ会見の際、出来は「70点」と自己評価していた多部さん。改めて声優初挑戦の感想を聞くと、「難しかったですね」と切り出し、「初めは、小さいころから聞いていた(アンパンマンたちの)声と一緒にしゃべることが不思議な感覚でしたし、スタッフの方は慣れていらっしゃるので、そのペースに慣れるまで時間がかかりました」と振り返った。体を動かさず、マイクに向かってしゃべることにも慣れておらず、「よ~し」といった決意の声や、食べているときの「モグモグ」という音を演じることにも戸惑ったという。

 多部さんが演じたブルブルは、本当は怖がりなのに、アンパンマンたちの前では虚勢を張るライオンの男の子。監督からは、声だけの演技のため、オーバーに強がったり、叫ぶ感じで声を出したりするよう指導を受けたという。それを踏まえて多部さんも、「初めはすごくオーバーに臆病がったり、オーバーに強がったりして、なるべく普段の演技より一回り、二回り大きく」演じていったという。

 ◇友人からのエールが励みに

 まもなく2歳になる女の子がいる友人から、「(娘が)まさにドストライクでアンパンマンにはまっていて、この作品で“映画館デビュー”させようかなと思っている」と聞いた多部さんは、今回のブルブル役に一層やりがいを感じたようで、「子供がいる友達は、あまりテレビドラマを見る時間がないみたいで、その代わり、『アンパンマン、やるんでしょ』と、そちら(子供向け番組)の情報の方を知っているんです。やっぱり、子供がいるママと独身女性とでは、見ているものが違うみたいですね。子供がいる友達には、『アンパンマン、行くね』と絶対言われます」と顔をほころばせる。

 多部さん自身はカレーパンマン的な性格だそうだが、今回のブルブルのように、「よし、やるぞ!」と最近チャレンジしたことを聞くと、しばらく考えてから、「あ! いつもしたいと思っていながらしないことがあって、それは、前日に、次の日に着る服を決めること(笑い)。いつも朝、決めます。決めるも何も、手前にあるものを取って、ジャージのような格好で現場に行くので(笑い)、それをやめたいんですけど、なかなか面倒くさがり屋の性格なので……」と明かした。

 自身は「割と冒険派」だそうで、「思い立ったらすぐに行動しますし、行きたいと思ったらすぐ行く」タイプ。最近、北海道の函館を旅行したそうで、「最初は沖縄に行くはずだったんですけれど、計画を練っていたら梅雨入りしたけど大丈夫?と沖縄の人に言われて。だったら北海道に行こうと(笑い)。景色を見て、おいしいものを食べてきました」とリフレッシュしてきたようだ。

 ◇最近はまっているのは…

 多部さんが約1年前にインタビューに応えた際、美容や健康で心掛けていることの一つに挙げたのは入浴剤で、入浴時間は「30分くらい」だった。改めて同じ質問をすると、最近、お風呂で見られるテレビを買ったそうで、「それを買ってからお風呂タイムが長くなりました。今は1時間半くらいお風呂場にいます」とのこと。

 最近気になるファッションアイテムは「ベレー帽」。まさにこのインタビューの前日に友達と買い物に出掛け、多部さんはグレー、友達は麦わら色の、夏仕様のベレー帽を購入したそうだ。だが、「帽子は好きなんですが、ベレー帽は大嫌いなんです(笑い)」という多部さん。「でも、昨日はテンションが上がって、おそろいで買って、そのまま置いておいたら、絶対に季節を越しそうだから、次の日から毎日かぶろう」と決意。早速この日、かぶってきたというわけだ。

 また、最近はまっているものは「お豆腐」で、値段に関係なくスーパーでいろんな種類の豆腐を買ってみたり、友人の家の近所にある商店街の豆腐屋さんから買ってきてもらったりしているという。豆腐にはまった理由は特になく、「なんとなくお豆腐(笑い)。おしょう油とか、塩とか、藻塩、出汁(だし)が入った塩とか、とにかくいろいろかけて」味わっているという。

 ◇10年後、一緒にいたい人は?

 現在28歳の多部さん。10年後の自分を想像してもらうと、「堂々と生きていきたいなと思います」と力強い答えが返ってきた。というのも、前日、帽子を買った時に、「絶対、これ似合わない」という多部さんに対し友人が、「何が一番恥ずかしいって、これでいいかなと思いながらかぶっている自分。自分がこれでいいんだと思って歩いていたら、周りも別に何も思わないし、自分にとってもそれがベスト。堂々と前を向いて歩きなさい」と励まされたからで、そのアドバイスを受けての答えとなった。

 ちなみに、1年前には「結婚していると思います。子供もいると思います」と話していたことに触れると、「(子供が)欲しくないわけではないですし、結婚したくないわけでもないですが、どうしてですかね……」と心変わりの理由を思案しつつ、「でも、楽しいなと思える人……それがダンナさんかもしれないし、女友達かも、男友達かもしれないですし。いずれにせよ、楽しいなと思える人といつも一緒にいられるような環境にいられたら、それでいいかなと思います」と笑顔で語った。

 映画の見どころについて、まず「ライオンの男の子の成長物語」と挙げた多部さん。その上で、「今回、ブルブルは、アンパンマンにも助けられますが、カレーパンマンとの友情というか、つながりというか、そちらが結構大事なところになっています。正反対の2人が一緒に一つの目的に向かっていくという話なので、子供さんはきっと夢中になれると思いますし、大人の方が見ても、メッセージ性がきちんとあるので、お子さんと一緒に楽しんで見ていただけるのではないかと思います」とアピールした。映画「それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!」は7月1日から全国で公開中。

 <プロフィル>

 たべ・みかこ 1989年1月25日生まれ、東京都出身。2005年の映画「HINOKIO」のオーディションで1000人の中からメインキャストに抜てきされる。同年公開の「青空のゆくえ」とともに、第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞。本格的な連続ドラマ出演となった07年の「山田太郎ものがたり」(TBS系)ではテンションの高いヒロインを熱演し、コメディエンヌとしての才能も発揮。その後も映画やドラマ、舞台、CMとさまざまなジャンルで活躍。舞台「農業少女」で第18回読売演劇大賞・優秀女優賞と杉村春子賞を受賞した。主な映画出演作に「夜のピクニック」(06年)、「君に届け」(10年)、「映画 深夜食堂」「ピース オブ ケイク」(共に15年)、「あやしい彼女」(16年)など。

 (取材・文・撮影/りんたいこ)

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