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今週シネマ:17、18日公開の映画 「GODZILLA」「泥棒役者」「KUBO」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。17日には、怪獣映画「ゴジラ」の初の劇場版アニメ「GODZILLA 怪獣惑星」(静野孔文監督・瀬下寛之監督)が公開。18日には、人気グループ「関ジャニ∞」の丸山隆平さんの単独初主演映画「泥棒役者」(西田征史監督)、「コララインとボタンの魔女」のスタジオライカの最新作「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(トラビス・ナイト監督)が公開される。

 「GODZILLA 怪獣惑星」は、3部作で公開される劇場版アニメの第1部。ゴジラ出現で地球を追われた人類は恒星間移民船で「くじら座タウ星e」を目指す。しかし、生存可能な環境ではなく、青年ハルオは地球へ帰還。2万年が経過し、ゴジラを頂点とした生態系になった地球で、人類はゴジラと戦うことになる……というストーリー。

 「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」などの静野さんと「亜人」などの瀬下さんが監督を務め、「シドニアの騎士」「亜人」などのポリゴン・ピクチュアズが3DCGアニメとして製作。また、「魔法少女まどか☆マギカ」などの虚淵玄(うろぶち・げん)さんがストーリー原案と脚本を担当するなど、豪華スタッフが集結し、歴代最大サイズで神々しくもある新たな「ゴジラ」を生み出した。ダイナミックなバトルシーンにも注目だ。宮野真守さんが主人公・ハルオの声を担当しているほか、櫻井孝宏さんや花澤香菜さん、杉田智和さん、梶裕貴さん、諏訪部順一さんらが出演している。

 「泥棒役者」は、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や人気アニメ「TIGER & BUNNY」などの脚本で知られる西田監督が、2006年に作・演出を担当した同名舞台を映画用にリライトしたコメディー。かつて泥棒稼業に手を染めたことがある溶接工員の大貫はじめ(丸山さん)だったが、今は真面目に働き、恋人の藤岡美沙(高畑充希さん)と幸せに暮らしている。ある日、昔の泥棒仲間・畠山則男(宮川大輔さん)から、過去のことを美沙にばらすと脅され、仕方なく豪邸に忍び込むことに。しかし、出会う人々に「編集者」「絵本作家」「豪邸の主人」と間違えられ、正体がばれないよう勘違いされた人物を演じて事態を収拾しようとするが……というストーリー。

 小気味いいテンポで進んでいく勘違いの数々と、かみ合わない会話が面白く、脇を固める市村正親さん、ユースケ・サンタマリアさん、片桐仁さんら実力派たちの演じる登場人物の誰もがチャーミング。ちょっと気弱で人が良すぎる主人公を演じる丸山さんのハマりぶりも見どころだ。

 「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は、スタジオライカのストップモーションアニメ。村外れで母と2人で暮らす少年クボは、1人で村に下りては、三味線の音色で折り紙を自由に操る大道芸を披露していた。幼いころ、闇の魔力を持つ祖父に狙われて父と自らの片方の目を失ったクボは、さらなる刺客によって母も失い、独りぼっちになってしまう。母が言い残した「三つの武具」を見付けて、月の帝・祖父と戦うために、道中出会ったサルと、クワガタの姿にされたサムライと共に旅に出る……という展開。

 ストップモーションアニメーション史上最大の4.9メートルの巨大がい骨や折り紙でできた5センチの小さなサムライなどの人形を、1秒24コマずつ動かすという気の遠くなるような方法で制作された映像は圧巻。ナイト監督は、黒澤明監督や宮崎駿監督を敬愛する大の日本マニアで、今回は特に黒澤映画の構成や照明だけでなく、その精神をも取り込もうとしたという。声優は、シャーリーズ・セロンさん、レイフ・ファインズさんらハリウッド俳優が担当。日本語吹き替え版でも、矢島晶子さん、ピエール瀧さん、川栄李奈さんら豪華な顔ぶれがそろっている。

 そのほか18日には、太田垣康男さんがマンガ誌「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中のマンガが原作のアニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の第2シーズンに新作カットを追加した再編集版「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」(松尾衡監督)が公開される。

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