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山崎賢人:「陸王」で熱い演技、コメディー挑戦で新境地も…話題作続きの2017年を振り返る

 2017年も映画やドラマなど話題作への出演が続いた俳優の山崎賢人さん。今年は「一週間フレンズ。」(村上正典監督)、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(三池崇史監督)、「斉木楠雄のѰ難(さいきくすおのサイなん)」(福田雄一監督)、広瀬アリスさんとダブル主演の「氷菓」(安里麻里監督)と主演映画4本が立て続けに公開され、日曜劇場「陸王」では主人公の息子役で熱い演技を見せた。人気も実力もさらに上昇した2017年の山崎さんを振り返る。

 ◇バックハグで胸キュン ジョジョは「死ぬ気で」

 これまでも数々の“胸キュン映画”に出演してきた山崎さん。今年も1月公開の映画「一週間フレンズ。」では、月曜日になると友達の記憶をなくしてしまう女子高生(川口春奈さん)を思い続ける同級生を演じ、川口さんを後ろから抱きしめるシーンを披露。女性客をキュンキュンさせた。同じく1月から放送されたサムスン電子「GALAXY(ギャラクシー)」のCMでも、共演の女優の飯豊まりえさんを後ろから抱きしめ、「お前が好きだ」と告白する“胸キュン”シーンが話題になった。

 8月に公開された大人気マンガが原作の話題作「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」では、リーゼントヘアに学ラン姿で主人公・東方仗助を演じて大きな話題に。7月のジャパンプレミアでは原作者の荒木飛呂彦さんから「完成度の高さは予想を超える。主演の山崎さんの仗助としての存在感が作品を本当に引っ張っていってくれた」などと絶賛するビデオメッセージが上映され、山崎さんは「死ぬ気でやったので、本当にうれしいですね。めちゃめちゃうれしい……」と喜びをにじませた。

 ◇福田雄一作品で「扉開いた」 「陸王」好演で絶賛の声も

 10月に公開された「斉木楠雄のѰ難(さいきくすおのサイなん)」では、テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや人気マンガ「銀魂」の実写映画版を手がけた福田雄一監督とタッグを組み、ピンクの髪に緑色のレンズのメガネという特徴的すぎるビジュアルで主人公・斉木楠雄に扮(ふん)してコミカルな演技に挑戦。福田監督は成披露試写会で「本当にすてきだった。コメディー向いている。今度から何度もご一緒したい」と絶賛し、山崎さん自身もインタビューで「大きな扉を開いた感じはある」と新境地を開拓した手ごたえを語っていた。

 24日に最終回が放送された人気作家・池井戸潤さん原作の連続ドラマ「陸王」(TBS系)では、役所広司さん演じる老舗の足袋製造会社「こはぜ屋」の社長・宮沢紘一の息子・大地を演じた。大学を卒業したが就職に失敗し、家業を手伝いながら就職活動を続け、本当にやりたいことを見つけられずモヤモヤしていたが、やがて父親たちとともに足袋作りの技術を生かしたランニングシューズ作りに情熱をもって奔走し、自分の道を見つけていく姿を好演。その熱い演技には絶賛の声が集まっている。

 ◇18年は連ドラ初主演 さらなる飛躍へ

 数々の映画で主人公を演じてきた山崎さんだが、18年1月から放送される日本テレビ系「トドメの接吻(キス)」で連ドラ初主演を果たす。6月には「2016年 本屋大賞」第1位に輝き大賞を受賞した宮下奈都さんの小説が原作の主演映画「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督)も公開される。

 「トドメの接吻」では、顔は良いが“カネの切れ目が縁の切れ目”で女をもてあそぶナンバーワンホスト・堂島旺太郎という役どころで、謎の女(門脇麦さん)からのキスによって死に至るが、次に目が覚めると7日前に戻っていて……というSF要素のあるオリジナル作品に挑む。

 「羊と鋼の森」はピアノの調律に魅せられた一人の青年の成長物語。演じるのはピアノの一音から景色や森の匂いを感じ取る調律師の外村直樹という難しい役で、繊細な世界観をどう演じるのか注目だ。山崎さんの新たな一面、さらなる飛躍に期待したい。

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