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モテキーワード:18年は「母性」から「愛嬌」へ 欅坂・今泉や吉岡里帆のような“ネアカ女性”に注目

 2018年はどんな女性に注目が集まるのか。旬の女優やモデルのフェロモンを引き出した表紙で人気を集め、「雌ガール」「おフェロ」といったユニークな造語で知られる女性ファッション誌「ar(アール)」(主婦と生活社)の笹沼彩子編集長が今年注目するのは女優の吉岡里帆さんや、同誌1月号からレギュラーモデルに復帰したアイドルグループ「欅(けやき)坂46」の今泉佑唯さんのように「愛嬌(あいきょう)」があり、「隣にいて明るく太陽みたいな人。放っておいても輝いているくらい明るい」女性だという。モテの流行 は「母性から愛嬌へ」と語る笹沼編集長に話を聞いた。

 ◇愛嬌力ある女性がモテる?

 同誌はモテることに積極的で「女性であることを一番楽しんでいる人」を「雌ガール」と呼び、“モテ路線”のファッションやメークなどを提案する雑誌。読者のターゲットは「嫁入り前の女性すべて」だ。多数にモテるのではなく、特定の相手にだけモテる“一人モテ”を提唱している。モテる女性像として、近年は「母性や包容力」のある女性をイメージしていたが、今年は「愛嬌」のある女性へと変化していくようだ。

 「愛嬌のある女性」として、笹沼編集長は今泉さんと吉岡さんの名を挙げる。今泉さんについては「身長が152~153センチで、モデルとは遠い存在だと思うのですが、あの子の愛嬌力ってすごい。ああいう分かりやすい陽のパワーみたいなものをファッションでもメークでも押していけたらなと思っています」と語る。女優では「吉岡さんとかも出し惜しみをしないサービス精神がある。そういう方の根っこにあるのは愛嬌力だと思う」と分析する。

 「この人と一緒にいたら絶対に幸せになれそうみたいな明るさというか、楽しさみたいなものがある方に注目していきたい」といい、「(男性を)リードするまではいかないと思うんですけど、男性が守ってあげたいと思うような、か弱い女性……みたいなのは下火なのかなと思って、それよりは隣にいて明るく太陽みたいな人。放っておいても輝いてるくらい明るい人がいいのかなと思っています」と話す。

 その上で「世の中、そんなにネアカな人たちばかりじゃなくて、自信が無い子もいると思うので、もっと素直に輝いていいんだよみたいなことは、ちょっとずつ言えたら」と明かし、企画内容でも「じわじわと出していきたい」と語る。

 ◇ファッションはさらに女性らしく メークも“ネアカ”に

 ファッションやメークに関しては、「シンプルなものがはやった時期が続いていたが、2017年はちょっと味が濃くなってきて、リップとかメークとか強めのものが出てきたりとか、ファッションとかも女らしいものが徐々に出てきた」といい、18年は「もっと派手になるので楽しみですね」と期待する。

 ファッションでは女性らしさのあるシースルーやオフショルダーといった17年の流行が継続されるといい、18年は「オフショルどころかワンショル(ワンショルダー)ですね。すぐに一般の女の子ができるか分かりませんが、オフショルを着慣れた子は、ワンショルにいけるんじゃないかな」と語る。

 さらに「サニーイエローとか、自然の中にあるような明るい色。原色に近いカラーを出しているブランドが多いですね。アイテムもシャツよりブラウス、パンツもマニッシュよりかはスカートに見えるようなスカーチョみたいなものとか。メンズライクな要素はいらないのかな」とより女性らしさが色濃くなっていきそうと予想。メークも「目元の色が明るめの色だったり、オレンジとか、リップとかチークとか目元とか、オレンジ系のものも出てきて、かなりネアカな印象です」と明かしている。

 *「ar」……1995年9月に創刊され、2012年11月に現編集長の笹沼彩子さんが編集長に就任し、誌面を大幅にリニューアル。モテ路線を打ち出し、独特のキャッチコピーも大きな話題になり、発行部数を伸ばした。14年にサイトをリニューアル。同年に「インスタグラム」の活用を始め、フォロワーは26万人を突破している。

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