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彼女がキレイな理由:中山美穂さん 女性は年を重ねて「むしろ深みが輝きになる」

 女優の中山美穂さんが5年ぶりに主演した映画「蝶の眠り」(チョン・ジェウン監督、5月12日公開)。中山さん演じる売れっ子の小説家が遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、何か足跡を残そうと大学講師を始めるが、ひょんなことからキム・ジェウクさん演じる韓国人留学生と出会い、お互い引かれ合う……という物語。印象的なロケ地で難役を演じた中山さんに、休日の過ごし方や生き方などについて聞いた。

 ◇遺伝性のアルツハイマーに侵された女流作家は…

 売れっ子の小説家・松村涼子(中山さん)は遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、“魂の死”を迎える前に何かをやり遂げようと、大学講師の仕事を始める。ある日、韓国人留学生のチャネ(キム・ジェウクさん)と出会い、ひょんなことからチャネは涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、2人は徐々に引かれ合うが、アルツハイマーは進行し、涼子はチャネとの関係を清算しようとするが……というストーリー。石橋杏奈さん、勝村政信さん、菅田俊さん、眞島秀和さん、澁谷麻美さん、永瀬正敏さんらも出演。新垣隆さんが音楽監督を務めている。

 ◇お店で食べた料理を自宅で再現

 食べ物や飲み物にこだわった時期があったという中山さん。「15、6年くらい前にはすごくあったんですよ。やっぱり体にいいものを食べたいから、素材とか原産地とか全部調べて。なるべく野菜を食べたりとか、すごくやっていたんですけれど。あまりにも凝りすぎちゃって。おみそを自分で作ったり、納豆を作ったり、そこまでやっていたら、ちょっと疲れちゃって。やめました(笑い)」という。

 野菜は「トマトをよく食べます」という。食べ方は「そのままでももちろん食べますし、料理はポトフ的な煮込みとか。一回煮込んで、何日かに分けて食べたりしていますね。タッパーに入れて。日付を書いて保存しています」と話す。

 料理するのが好きで、「あるお店で食べた『山菜を巻いた春巻き』がすごくおいしかったんですよ。それで家でまねして作ってみたら、食べた人から結構好評でした」と笑顔で語る。

 食べておいしかったものを自分で工夫して作ることは多いという。「すごく適当なんですけど、自分なりのアレンジを加えて」料理を楽しんでいる。

 和風の味付けが多いといい、「お砂糖(上白糖)を使わないんです。代わりにメイプルシロップとかアガベシロップ、三温糖とか」とこだわりを明かす。

 飲み物は「ルイボスティーやモリンガはよく飲んでいます。口に入れるものにこだわっていた時期に出合って、それからずっと好きで飲んでいますね。飲むと体の調子がいいというのもあるし、抗酸化作用があると聞いたので」という。

 ◇「無になって」ウォーキングを楽しむ

 体に気を使ってやっていることは「運動はときどきジムに行くくらい。週に1度行けるか行けないか程度で、最近は全然行けていないですけれど(笑い)。あとは代謝をよくするのは体にいいことだと思うので、半身浴をしたり、歩いたり。結構距離は歩きますよ。4、5キロくらいですかね」と明かす。

 歩いているときは「無になっている時が楽しかったりするので、だから歩くのかもしれないですけど。景色がよければ最高ですね。コースは日によって変える方です。違う道を通ってみようかなって」と歩くことを楽しんでいる。

 ◇旅行で行ってみたい場所は…

 休日は「1日だったら割と家にいてゴロゴロしていますね。長い休みがあったら旅行に行きます。今は、能登半島に行きたいですね。山菜を食べたり、泊まりたいホテルがあるので、そこに行って、珠洲岬(聖域の岬)の青の洞窟を見たりとか。見どころが結構あるんです」を思いをはせる。

 能登には「一昨年初めて行ったんですけどね。すごくよかったので」と“リピーター”としてまた行きたいと目を輝かせる。

 ◇女性が輝く秘訣は「人生を楽しんでいること」

 美しく輝き続ける中山さん。女性が60代、70代になっても輝く秘訣(ひけつ)があるとしたら?と聞くと「やっぱり(人生を)楽しんでいることでしょうね。(身近にも)結構いますね。バイタリティーがあって、元気で明るくて、その人自身の人生を日々楽しんでいる。行動的な人が多いような気がしますね」と語る。

 10年後、どうなっていると思うかと予想してもらうと「変わってないんじゃないかな。着実にいろんなところが衰えてくるとは思いますけれど、(気持ちは)何にも変わっていないような気がする。10年、あっという間のような気がしますから」と達観している。

 以前から憧れていたという、2年後に迫った50代は「いくつかのことを達成して、自分らしく強く生きている女性になれるんじゃないかなと思っています。実際にそういう方が周りにもたくさんいますし。40代より50代、50代より60代で輝いて、むしろ深みが輝きになるような気がしますね」と予想して、楽しそうに笑った。

 <プロフィル>

 なかやま・みほ 1970年3月1日生まれ、東京都出身。1985年に女優デビュー。同年、歌手デビューも果たす。88年から94年まで「NHK紅白歌合戦」に7年連続出場。95年の映画「Love Letter」(岩井俊二監督)でヒロインを演じ、今でもアジア全域で抜群の知名度を誇る。主な出演作は、映画が「サヨナライツカ」(2010年)、「新しい靴を買わなくちゃ」(12年)、ドラマは92年のNHK大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」のほか、「プラトニック」(14年、NHK BSプレミアム)、「賢者の愛」(16年、WOWOW)、「貴族探偵」(17年、フジテレビ系)、「平成細雪」(18年、NHK BSプレミアム)など。

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