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注目映画紹介:「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」ソロの若き日を西部劇とロックテイストで描く

 大ヒットSF映画「スター・ウォーズ」シリーズの中でもとりわけ人気の高いキャラクター、ハン・ソロの若き日を描く「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(ロン・ハワード監督)が、29日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。ハンの生い立ち、名前の由来、チューバッカや愛機ミレニアム・ファルコン号との出会いなど、彼の知られざる過去が明かされていく……。

 銀河帝国が支配を強め暗雲が立ち込める時代。惑星コレリアで生まれ育ったハン(オールデン・エアエンライクさん)に家族はいない。唯一心を許せるのは、共にスラムで育ったキーラ(エミリア・クラークさん)だけだった。今の生活から抜け出したいハンとキーラは、ある日、故郷からの脱出を試みるが……というストーリー。

 ハンを、人生を懸けるだけの価値ある冒険に導くトバイアス・ベケットをウディ・ハレルソンさん、ハンとは浅からぬ因縁を持つことになるランド・カルリジアンをドナルド・グローバーさんが演じている。ランドの相棒の女性型ドロイド「L3-37」も登場する。

 「スター・ウォーズ」シリーズが黒澤明監督の映画からインスピレーションを得ていることは周知の事実だ。来日したハワード監督によると、今回はそこに「スティーブ・マックィーンの『ブリット』(1968年)のような西部劇の匂いがするアメリカンクライム(犯罪)ものと、米国70年代のロックンロール的な感覚、そして初期の『スター・ウォーズ』の要素」をミックスさせたという。その言葉通りの手に汗握るチェイスシーンやワクワクさせられる活劇シーンが目白押しだ。

 正直なところ、映画を見る前はハリソン・フォードさんと似ていないと思ったハン役のエアエンライクさん。しかし、やんちゃな雰囲気や、片方の口角を上げた笑い方、さらに、無鉄砲な行動の数々を見ているうちに、いつしか違和感はなくなっていた。ヨーナス・スオタモさんが演じるチューバッカの、190歳らしい(?)若さあふれる身のこなしも必見。師弟関係は「スター・ウォーズ」シリーズを貫く太い軸の一つ。ハンがベケットから何を学ぶかにも注目だ。(りんたいこ/フリーライター)

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