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彼女がキレイな理由:黒木瞳さん 女性が輝き続ける秘訣は「そのときどきを大切に生きる」

 女優の黒木瞳さんが、ディズニー/ピクサーの劇場版アニメ最新作「インクレディブル・ファミリー」(ブラッド・バード監督、8月1日公開)の日本語吹き替え版で、前作「Mr.インクレディブル」(2004年)に続きファミリーの母ヘレン(イラスティガール)の声を担当した。ピクサー作品以外にもアニメ作品の吹き替えを担当し、「声の仕事は楽しい」と語る黒木さんに、休みの日の過ごし方や女性が輝き続ける秘訣(ひけつ)などについて聞いた。

 ◇声のオファーはすごくうれしい

 前作「Mr.インクレディブル」は、ヒーロー廃業に追い込まれた家族が再び奮起し、ヒーローとしての仕事と家族の絆を取り戻す物語。続編「インクレディブル・ファミリー」は、前作直後からストーリーが始まる。普通の生活を送っていたボブたち家族だったが、あることがきっかけで母ヘレンがイラスティガールとしてヒーロー活動をすることになる。ヘレンの代わりに家事・育児を任された父ボブは“イクメン”として奮闘する……というストーリー。日本語吹き替え版ではスーパーパワーを持ったヒーロー家族、インクレディブルファミリーの父ボブを三浦友和さん、長女のヴァイオレットを綾瀬はるかさんが声を担当している。

 今作は、20作目のディズニー/ピクサー作品だが、「ピクサーの映画はほとんど見ています。『トイ・ストーリー』も『ファインディング・ニモ』も。今作のブラッド・バード監督は、『トイ・ストーリー3』(2010年)、『カールじいさんの空飛ぶ家』(09年)、あと『レミーのおいしいレストラン』(07年)と全然タイプが違う作品を作っている。しかも監督と脚本も。これはすごいな、と」と2度アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞しているバード監督の才能に舌を巻く。

 普段アニメは、ピクサー以外にも見るといい、「スタジオジブリ作品とか。ジブリも一度、声をやらせていただきました。私、声のオファーってすごくうれしいんです」と声優の仕事も楽しんでいる。

 ◇休みの日は一日中映画を見ていることも…

 女優としてだけでなく、声優、詩集やエッセーの執筆、映画監督デビューするなど、マルチな活躍を見せている黒木さん。休みの日はどんなふうに過ごしているのだろうか。「長期(の休み)はないんですが(笑い)、短い休みなら、ほとんどせりふを覚えたり、本を読んだり、あと映画を家でよく見てますね」と笑顔で明かす。

 映画は「ジャンルはなくて面白そうな作品を見ています。最近、一番印象に残ったというか、いろんな意味ですごく刺激的だったのは(14年公開の)『あの日の声を探して』(ミシェル・アザナビシウス監督)というチェチェンの内紛の話。ぐっと来ましたね」と語る。

 映画については、「本当にいろいろ見ますね。邦画も洋画も、アニメも。最近は舞台が終わったばかりで、テレビの撮影に入っているんですけれど、舞台の最中って映画とか見られないので。仕事じゃない休みのときは1日に3本くらい、ずっと映画を見ています。だから何を見たか忘れますけれど(笑い)。好きな映画を見る、それがストレス解消かな」と目を輝かせる。

 ◇スーパーヒーローのようにいつまでも元気に、とはいかないけれど

 いつまでも美しい黒木さんに、女性が60、70歳になっても輝く秘訣があるとしたら?と尋ねると「分からない、教えて(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに答えつつ、「好きなことをするのもそうですし。体も丈夫でないといけないですね」と笑顔で語る。

 「寿命は延びても健康寿命は延びてないといいますからね」と言いながらも、「私自身は(今作のような)スーパーヒーローじゃないので(笑い)。多分、神様が与えてくれた寿命という余命を生きているという。寿命はすべての人に平等に与えられたものだから、いつまでもスーパーヒーローのように元気に……とはさらさら思っていませんけれど。だからこそ、朝、昼、夜などの短いスパンで、そのときどきをすごく大切に生きていかないといけないなと改めて思いますね」としみじみと語った。

 <プロフィル>

 くろき・ひとみ 10月5日生まれ、福岡県出身。1981年に宝塚歌劇団に入団し、月組トップ娘役として活躍。85年に退団後、86年、NHK連続テレビ小説「都の風」に出演。同年、「化身」で映画初主演。映画「失楽園」(97年)や「破線のマリス」(2000年)が話題に。詩集やエッセーも出版し、16年6月公開の「嫌な女」で映画監督デビューも果たす。劇場版アニメ「思い出のマーニー」(14年)など数々の作品で声優を務める。

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