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川栄李奈:「一番周りに気を配ってくれる」 大杉漣さんとの思い出語る

 女優の川栄李奈さんが25日、東京都内で行われた初主演映画「恋のしずく」(瀬木直貴監督、10月20日公開)の完成披露試写会に登場。今年2月に亡くなり今作が遺作となった俳優の大杉漣さんとの思い出を聞かれ「大杉さんとしても、(演じた)役としても、一番周りに気を配ってくださったのがうれしかったですね」と、大杉さんをしのんだ。

 映画は、酒蔵で有名な広島県東広島市の西条が舞台。農大に通う“リケジョ”の大学生・詩織(川栄さん)が、日本酒の酒蔵へ研修に行くことになり、酒作りを通じて目覚める人生の喜び、出会いと別れを経験しながら成長していくヒューマンドラマ。詩織が実習にやってくる「乃神酒造」の蔵元の息子・乃神完爾役を「劇団EXILE」の小野塚勇人さん、詩織をサポートする農家の娘・高宮美咲役を宮地真緒さん、乃神酒造の杜氏(とうじ)・坪島泰淳役を小市慢太郎さん、有重酒造の蔵元・有重一紀役を中村優一さん、乃神酒造の蔵元であり、莞爾の父親・乃神輝義役を大杉さんが演じた。

 この日は、川栄さんのほか、小野塚さん、中村さん、瀬木監督が登場した。大杉さんの息子役を演じた小野塚さんは「役柄の(仲が悪い)関係性もあるので」現場での会話はほぼなかったというが、「一緒のシーンでは背中から出る空気感で親父と息子の関係になった。背中で語っていただいた」と振り返った。一方、大杉さんと「わりとお話ししました」という川栄さんは「縁側でひなたぼっこして、写真撮っていただいたりとかしました」と笑顔。「同じシーンで、自分のことよりも人のことを気にかけてくれるというのがすごく印象的」と語った。

 イベントでは鏡開きをしてヒットを祈願した。川栄さんは「皆さんに見てもらう前に、本当にいろんなことがあった。こうやって見てもらえることがどんなにありがたいことか実感しています」とあいさつ。撮影地の東広島は豪雨で一部被災したといい、「東広島のきれいな風景だったり、町の人の協力なしではできなかった作品なので、それがスクリーンを通して皆さんに伝われば。スタッフさんや監督、私たちキャスト、そして大杉さんの思いが、スクリーンから伝わればいいなと思います」と、熱を込めてアピールしていた。

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