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飯豊まりえ:弁護士役に初挑戦 女優として大事にしていることとは?

 女優の飯豊まりえさんが弁護士役に初挑戦するスペシャルドラマ「誘拐法廷~セブンデイズ~」(テレビ朝日系)が7日、放送される。ドラマは松嶋菜々子さん演じる主人公の弁護士・天吹芽依子が誘拐された娘を奪還すべく奔走するサスペンスで、飯豊さんは芽依子を慕う若手弁護士の小滝杏奈を演じる。これまで学生役を演じることが多く、初の弁護士役に「やりがいがあった」と語る飯豊さんに、初挑戦した役への思いや女優として大事にしていることなどを聞いた。

 ◇弁護士役で新境地 「やりがいあった」

 ドラマは、韓国で2007年に公開され、動員200万人を突破したキム・ユンジンさん主演の映画「セブンデイズ」の日本版。芽依子は、一人娘を誘拐した犯人から「殺人罪で起訴された限りなくクロと思われる被告人、国光瑛二の無罪を勝ち取ること」を要求される。しかも、タイムリミットは7日間。最愛の娘を無事に取り戻したいという“母親の闘争本能”が芽依子を駆り立て、法律ぎりぎりの行為もいとわないが、その行く手には次々と困難が立ちはだかる……という内容。

 これまで、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の西留めぐみ役や「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」の柴原奈々美役など、学生役が多かった飯豊さん。今回は初の弁護士役に挑戦した。飯豊さんは「自分の(出演作の)台本じゃないと思うぐらい、いっぱい難しい漢字があった」と笑い、「『何? こんな展開になるの?』と驚いて。これまで“胸キュン”なせりふばかり読んでいたので、『これは新しい』と思い、台本を読むのがすごく楽しかったです」と目を輝かせる。

 もともと、サスペンスドラマにはあまりなじみがなかったという飯豊さん。今回ドラマに参加し、「誰が犯人か分からなくて、本当に面白かったです。これまで勘がいいと思ってたんですが、まんまとやられました(笑い)」と楽しそうに語る。演じた小滝杏奈は、松嶋さん演じる芽依子と同じ法律事務所に属し、芽依子を慕う若手弁護士。飯豊さんは「私は殺害された人の情報などを探す役。事件の本当の目的などは知らなかったので、役作りはやりやすかったですね。抱えている重みはそこまででもなく、淡々とお仕事をこなす、という感じで。やりがいがありました」と振り返る。

 役に臨む上では、弁護士ものの作品などを事前に見てみたが、「取り入れて演じることはしなかったです」と飯豊さん。「現場で松嶋さんの雰囲気を観察して、『こういう感じかな』と探り探り、やっていました。監督には『もっとパッションを持って』と言われていたので、そこは気をつけながら。若さを出しつつ、でも(自身の年齢の)20歳ほどフレッシュな役ではないので、そこはばれないようにやっていました」と笑顔で語る。

 難しかったのは、「緊迫した空気感を作ること」だったという。「普通のお芝居よりエネルギーを使いますし、掛け合いなども難しかったです」と飯豊さんは明かし、「でも、(芽依子たちが所属する法律事務所の事務長・乙原光彦役の)でんでんさんや松嶋さんと本番前にディスカッションをさせていただく時間があったので、すごくやりやすく、分からなかった部分の不安もなくなりました」と語る。

 ◇松嶋菜々子らとの撮影エピソード 趣味の話で和気あいあい? 

 松嶋さんとの同じシーンで共演するのは、今回が初めてという飯豊さん。以前に映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)で松嶋さん演じる浅居博美の若い頃を演じたが、共演シーンの撮影はなかったといい、飯豊さんは「初めて一緒にお芝居する役どころだったので緊張していたんですが、すごく優しくて、いい思い出しかないです。より松嶋さんのことを好きになり、松嶋さんのような女優になりたいなと憧れを持ちました」と明かす。また、芽依子とタッグを組む弁護士・宇津井秀樹を演じる「関ジャニ∞(エイト)」の丸山隆平さんとも初対面だった。丸山さんとの共演シーンはなかったというが、「すごく気さくな方で、楽しかったです」と語る。

 撮影の合間には、趣味の話をするなど和気あいあいとした雰囲気だったようだ。印象に残っている思い出を聞くと、飯豊さんは趣味の話をしたときのエピソードを挙げる。「現場で趣味の話になって、『陶芸が趣味です』と言ったら、松嶋さんが『お皿作ってよー!』と言ってくださって……。丸山さんもでんでんさんも、見たいと言ってくださって、見せる約束をしたんです。それはすごくうれしかったですね! 絶対作って持って行かなきゃなと思いました」と楽しそうに振り返る。    ◇女優として決めていることは… アニメ声優にも意欲?

 女優としても存在感を示す飯豊さん。普段、女優として大事にしていることを聞くと、「鮮度が保てるように、自分の中であまり計算とか考えず、せりふだけ覚えて現場に行くようにしています」と語る。そこには、どんな現場でも柔軟に対応できるように、という思いがある。「急に言われたことに対応したいので、あまり作りこまないようにしています。だから、あまり家では台本は開かないですね。移動中とかに確認しています。逆に、固め過ぎると『違う』って言われるんですよね(笑い)。だから、自分はそのやり方が一番合っているかなって。そういう、自分の得意、不得意がだんだん分かってきました」と話した。

 今後は「ノンフィクションの作品もやってみたい」と飯豊さん。「病気になる役なども、演じたことはないので挑戦してみたいです」と意欲的に語る。近年は元気な役を演じるイメージが強いが、それは自ら望んでいたことだといい、「今年1年は特に、元気な役が本当に多かったんですよ。でも、それは望んでいたので。元気な役で人に笑顔になってもらいたいと言っていたので、元気な役がすごく多かったです」。また、アニメの声優などにも「挑戦したことないものなので挑戦してみたい」と語るなど、仕事への意欲は尽きない。

 最後に、改めてドラマの見どころを聞くと、「サスペンスって、怖いとか、胃もたれする感覚があったけど、最後はスカッとします。ドラマは母性がテーマになっていて、子供の大切さに改めて気づくし、いろいろと考えさせられます。サスペンスにはそういう魅力があるんだ! と改めて思いました」と自身の視点で語った。

 「誘拐法廷~セブンデイズ~」は、10月7日午後9時~11時9分に放送。 

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