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稲森いずみ:連ドラ出演26年連続達成 WOWOWの初主演ドラマで

 直木賞作家の井上荒野さんの小説「それを愛とまちがえるから」(中公文庫)がWOWOWで連続ドラマ化され、女優の稲森いずみさんが主演を務めることが19日、明らかになった。同作で稲森さんは連続ドラマに26年連続出演を果たす。また、稲森さんはWOWOWのオリジナルドラマに初出演で初主演となる。稲森さんのインタビュー動画も公開された。

 「それを愛とまちがえるから」は、結婚15年目を迎えて幸せな人生を送っているが、セックスレスになってしまった夫婦の行く末を描くラブコメディー。稲森さんは、夫とのセックスレスに悩みながら、“真面目に一生懸命不倫をする”主人公・伊藤伽耶を演じる。「101回目のプロポーズ」「最後から二番目の恋」「最高の離婚」などを手がけたフジテレビの宮本理江子さんがチーフ監督を務める。

 稲森さんは「初めて台本を読んだときは、とても面白い作品だなと思いました。この作品は、日常で起こる夫婦のあるあるがたくさん詰まっています。その状況や相手の思いをどう捉えて、その後を生きていくのか、視聴者の方にもヒントになり、ポジティブな気持ちにもなれます。私が演じる伽耶は、とても真面目でいい人です。自分の中でため込んでいる思いが強すぎて、それがあふれ出てしまったときに、うまく処理をすることができなくて意外な言動をしてしまう。その言動がいろいろな面白い話に展開されていきます。それぞれのキャラクターも、とても可愛くていとおしくて笑えます。撮影中も笑ってしまうのを我慢することが大変でした。ぜひ、見ていただきたいです」とコメントしている。

 「連続ドラマW それを愛とまちがえるから」は、専業主婦の伽耶(稲森さん)は、夫の匡と結婚15年目を迎えて幸せな人生を送っていたが、2人は長きに渡るセックスレスでもあった。ある朝、匡に恋人がいることを尋ねた伽耶だったが、自分にも恋人がいることに匡が気付いていたことを知る。実は伽耶もマンガ家の誠一郎と不倫関係にあった……という展開。WOWOWプライムで2019年2月放送スタート。第1話無料放送。

 原作者の井上さん、チーフ監督の宮本さんのコメントは以下の通り。

 ◇井上荒野さんのコメント

 どうしようもない人たちの物語です。やらなければいいことばかりしてしまいます。でも、やらなければいいことは分かりきっているのに、やってしまうこと。間違っていると知りながらやめられないこと。そういうことは、誰の人生にも起こりうるのではないでしょうか。最初は他人事としてばかだなあ、と思って、ゲラゲラ笑って、それからちょっと沈黙して、ときどき「ズキッ」とするようなドラマになるといいなと思っています。

 ◇宮本理江子さんのコメント

 WOWOWでは、男性向けの男らしいドラマが多かった中、新たなチャレンジとして女性向けのコメディーをやってみたいということで企画されたドラマです。この物語は、普通の主婦で生真面目だった主人公の伽耶が、今まで自分の中でためていたものが耐えきれなくて意外な行動をし、夫婦の仲がこんがらがっていくお話です。主演の稲森さんは、伽耶と似ていて芯がすごく強い方。物腰は柔らかいんですが、鋭くいろいろなことを感じられていて、こちらの要求にもものすごく敏感に反応して対応してくださる。技術もあって、愛もあるとてもすてきな女性です。最近、正しいことをして生きていかなくてはいけないというプレッシャーで、世の中の人があえいでいる気がしています。間違ったことをしないで生きてきたのに、むなしいとか、悲しいとか感じている方に見ていただいて、笑い飛ばしていただけたらうれしいです。

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