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戸田恵梨香:30歳で“ゼロ”に「これまでのキャリア捨てた」 「大恋愛」が転機に

 「私の今までのキャリア、実績なんてものは不確かで、何のあてにもならないんだっていうので、それを30歳で捨てました」。こう語るのは、ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」に主演する女優の戸田恵梨香さんだ。初回から一度も視聴率を落としていない注目のドラマで、SNSでは「戸田恵梨香がむちゃくちゃ可愛い!」など話題に。戸田さん自身にも反響は届いているといい、「素晴らしい作品に参加できて、幸せで仕方がない」と笑顔を見せる。同作が「転機」という戸田さんに、今の思いを聞いた。

 ドラマは、若年性アルツハイマーを患う医師の北澤尚(戸田さん)と、尚を支える恋人の元小説家・間宮真司(ムロツヨシさん)の10年にわたる切ない純愛物語。「セカンドバージン」(NHK総合)などで知られる脚本家の大石静さんが手がけるオリジナル作品。

 ◇「大恋愛」が大反響 役者仲間からも「すごくいい」

 ドラマが放送される前に行われた会見では、「今回、こんなに難しいって実感したのは(今まで)なかったかもしれないって思うぐらい、すごく悩みながら演じている」と話していた戸田さん。第1話が放送されると、SNSでは「戸田恵梨香が、本当に楽しそうな演技をするから、可愛い!!」「『戸田恵梨香が演じている尚』というより、そこに『尚』という人物が実在しているかのように、見ている者に感情移入させてくれるすてきな女優さん」などの声が上がった。

 「大恋愛」の撮影の合間に取材に応じた戸田さんは、「本当に反響の大きさには結構びっくりしていて。第1話が完成したときに、監督の金子(文紀)さん含め、スタッフさんが『すごいのができた』と大喜びで報告してくださったのが、何より一番うれしくて」と振り返り、役者仲間からも「すごくいい」と連絡を受けたと明かす。

 ◇30歳で「今までのキャリアを捨てた」

 これまで数々の作品に出演し、女優としてのキャリアを確実に重ねてきた戸田さん。戸田さんが子役時代に出演したNHK連続テレビ小説「オードリー」(2000年放送)でも脚本を手がけた大石さんは、戸田さんを「圧倒的にうまい女優。けなげな女もやるし、やさぐれた女もやるし。腕がある女優さん」と表現するなど、高い評価を受けている。しかし、8月に30歳の誕生日を迎え、戸田さんはこれまでのキャリアをすべて「捨てたんです」と明かす。

 「振り返ってみると、20代ってずーっと迷い続けていたんだなと思って。ずっと進化のために、作品を選んだり、考えたりしていたんですけど、ようやく答えを見つけて、29年間で自分が考えてきたことの答えっていうのを、一度捨ててみたときに、穴が開いて、その穴に新しいものが入ってくるんじゃないかと。そのときに40(歳)に向けて飛べるんじゃないかなっていうのを感じたので、いろいろ捨てることにしたんです」と告白する。

 キャリアを捨てた結果、“変化”もあったといい、「昨日も、ある人に、『恵梨香の中に何が起きているの?』って聞かれて。あるプロデューサーの方にも『恵梨香が完全に変わっている』という連絡が来て。捨てたことって結構大きいっぽいなと、すごく感じているんです」と話す。

 ◇キャリアを捨てた理由は? 「ここから勉強」

 「今までの自分の実績は、否定するという意味では全くなく、これからの自分のお芝居を作ろうと思ったんです。『私の芝居はこうなのだ』ということを言えるようになると、たぶん私、強くなるなと思ったので、これからその作業をしたいなと思ったんです。だからここから勉強ですね」と前を向く。

 これまでのキャリアを捨てた戸田さんにとって、その“一つ目”の作品が「大恋愛」となる。「この作品は、私にとって転機になるんだろうな、と思っています」と話す戸田さん。今後の活躍に注目だ。

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