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福山雅治:「日曜劇場」で初主演 “普通”の銀行員役で香川照之と9年ぶり共演

 歌手で俳優の福山雅治さんが、TBS系のドラマ枠「日曜劇場」(日曜午後9時)で4月から放送される連続ドラマ「集団左遷!!」(仮題)で、同枠初主演を務めることが3日、分かった。福山さんは50歳を目前にして、廃店が決まっている支店の支店長への昇任人事を受ける銀行員・片岡洋(かたおか・ひろし)を演じる。片岡はドラマの主人公としては強くないタイプで、自分の立ち位置や見え方なども気にする、どこにでもいるような“普通”のサラリーマンだという。福山さんが銀行員を演じるのは今回が初めて。またNHKの大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)で共演した香川照之さんの出演も発表され、二人は約9年ぶりにタッグを組む。

 福山さんはドラマ出演と香川さんへの共演について「21年ぶりの緑山スタジオ、9年ぶりの香川さん、とても楽しみです」とコメント。香川さんは「約9年ぶりの福山さんとのがっぷり四つの果たし合いに、今から実に楽しみが尽きない」と喜んでいる。

 ドラマは、江波戸哲夫さんの小説「新装版 銀行支店長」「集団左遷」(講談社文庫)が原作。福山さん演じる、銀行員の片岡洋は、廃店が決定している蒲田支店の支店長を命じられるが、上層部からは「頑張らなくてもいい」と言われ、困惑。自分の立ち位置に葛藤し、廃店を知らずに、頑張る部下たちを目の当たりにし、思い悩む姿を描く。香川さんは、つかみどころのない蒲田支店の副支店長、真山徹(まやま・とおる)を演じる。

 脚本は同局の連続ドラマ「ROOKIES」(08年)、「南極大陸」(11年)、映画「ROOKIES−卒業−」(09年)などを手掛けた、いずみ吉紘さんが担当する。

 ◇福山雅治さんのコメント

 「集団左遷!!」(仮題)の片岡は諦めきれない男。そして“うまくやれない男”だと解釈しています。会社のため、仲間のため、取引先のため、家族のため、そして自分のプライドのために頑張るのですが、その頑張りが必ずしも最適解ではない。でも、台本を読ませていただき、片岡の“うまくない頑張り方”に不思議ないとおしさを感じました。誰の人生においても正解は分からないし、一つではない。それでも、やるしかない。うまくはない、でも諦めない。時に強気に時に弱気に、いい年して揺れる男、片岡の強さともろさを表現できればと。21年ぶりの緑山スタジオ、9年ぶりの香川さん、とても楽しみです。

 ◇香川照之さんのコメント

 日曜劇場の“重厚なドラマ性”の中に、福山雅治さんがどう化学融合して、ドラマの見どころでもある“コミカルさとユーモア”を醸し出していくのか、そして、半沢直樹以来の銀行ものへの取り組み、さらに私自身も、約9年ぶりの福山さんとのがっぷり四つの果たし合いに、今から実に楽しみが尽きない連ドラ……。テンションはマックスにすでに上がっているのである。

 ◇飯田和孝のプロデューサーのコメント

 「あー、おもしろかった」見終わった方に、ただそう言ってもらえるドラマを目指したい、今はそれだけを思っています。このドラマの主人公と出演者たちは、いろいろな壁にぶち当たります。しかし、たとえどんなにかっこ悪くても、はいつくばっても、かじりついても、頑張って乗り越えようとします。常に仲間を信頼し、共に立ち向かっていきます。たとえ具体的な打開策がなかったとしても、「頑張ればなんとかなる」と突き進んでいきます。今の時代に合わないかもしれませんが「頑張る、頑張る、頑張る、モーレツサラリーマン大いに頑張る」そんな主人公をはじめとする登場人物のエネルギーを、視聴者のみなさんに届けたいと思っています。何とぞよろしくお願いいたします。

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