検索

いま、推されてます

彼女がキレイな理由:多部未華子さん カジュアル系を着こなす女性演じ「人生で初めてスニーカーを買った」

 女優の多部未華子さんが、15日に公開された映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」(筧昌也監督)で、人気グループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の北山宏光さんが演じる売れないマンガ家、高畑寿々男の妻・奈津子を演じている。奈津子は、酒とギャンブルにおぼれる寿々男を明るく支え、寿々男が交通事故で亡くなったあとは、一人娘とけなげに生きていく温かい愛情の持ち主。そんな奈津子を演じる多部さんに、最近気になるファッションアイテムや撮影中のエピソード、映画に登場する猫について聞いた。

 ◇好きな色は「オフホワイト」

 劇中で奈津子は明るい色合いのカジュアルなファッションを着こなしている。多部さん自身も最近気になるファッションがカジュアル系で、「ワイドパンツとスニーカーが気になります」という。

 「スニーカーは私、これまでの人生で全然持ってなくて(笑い)。今、スニーカーを集めたい気分なんです」と話す。昨年秋に、「人生で初めて」白のアディダスのスタンスミスを購入した。「一人一足は持っているというイメージのスニーカー。30年間、定番を一つも持っていなかったので、それを初めて買いました」と明かす。

 スニーカーに合わせるのは「ワイドパンツとかロングワンピースとか……。ワンピースも最近買いました」という。

 多部さんが好きな色は「オフホワイト」で、「最近、買ったワンピースがオフホワイトというか、くすんだベージュっぽい色で、お気に入りでよく着ているんです。私は可愛いと思って買ったんですけど、本当にゆったりした長いものなので、みんなにパジャマって言われて(笑い)」と楽しそうに語る。

 ◇母親役も「娘とは姉妹のようだった」

 多部さんは、作品の中で最初から最後まで母親役を演じるのは今回が初めてだった。「母親に見えるかなという心配はあったんですけど。でも娘と友達みたいに接する母親だったので、あまり抵抗なく演じられました」と笑顔で語る。

 娘の実優役の平澤宏々路(こころ)さん(11)との親子シーンが多かったが「宏々路ちゃんがすごくしっかりしていて、子供という感じがそんなにしなかったので、普通に現場で話していました」という。

 「親子というより姉妹という感じ」だったようで、「むしろこちらが頼っていたくらい。『次のシーンなんだっけ?』みたいなことを宏々路ちゃんに聞いていました。宏々路ちゃんの方がしっかりしてました(笑い)」と母親役も気負いなく演じられたようだ。

 ◇北山の猫スーツで和んだ現場

 さらに北山さんも加わった家族は自然と絆ができた。多部さんは「現場では一人でいたいタイプなんですけど、今回はすごく温かい家族なので、関係性を築かなければいけないなと思ったんです。でも、主演の北山さんがフランクにしゃべる方で、私が何かしなくちゃいけないと思うことがないような温かい現場の空気でした」と笑顔で語った。

 北山さんの猫の格好も雰囲気作りに役立ったようだ。「北山さんは8割がた猫の格好だったので、それだけでほのぼのしました。ピリピリしようがない雰囲気の現場だったんです。スタッフも明るい方が多かったですし、本当に北山さんは、宏々路ちゃんが懐きやすいような雰囲気でいてくれました」と楽しかった現場の雰囲気を思い返していた。

 ちなみに多部さんは「猫は嫌いなわけじゃないんですけれど、猫アレルギーで……」と明かす。では、今回の現場は大変だったのでは?と聞くと、「今回、私が接する猫はほとんど猫スーツだったので」と笑い、「猫スーツは近くで見たらすごくよくできていて。肉球を触ったりしました。気持ちよかった」と笑顔がこぼれていた。

 映画は、2014年から女性向けマンガ誌「月刊YOU」(集英社)で連載された板羽皆さんのマンガが原作。酒とギャンブルにおぼれる売れないマンガ家の高畑寿々男(北山さん)は、ある日、交通事故で亡くなってしまう。地獄行きと思ったが、あまりのクズっぷりに「関所」の裁判長から「家族の本当の心と自分の本当の心を見つめ直せ」と言われ、寿々男は1カ月の“執行猶予”で家族の元に猫として戻される……というストーリー。飯豊まりえさん、要潤さんらも出演する。

 次回は「トラさん~僕が猫になったワケ~」の撮影裏話や理想の家族、女優の仕事や生き方などについて聞く。

 <プロフィル>

 たべ・みかこ 1989年1月25日生まれ、東京都出身。映画デビュー作の「HONOKIO」と「青空のゆくえ」(共に2005年)で、ブルーリボン賞新人賞を受賞。09年にはNHK連続テレビ小説「つばさ」でヒロインを演じた。近年の映画出演作は「ピース オブ ケイク」(15年)、「あやしい彼女」(16年)、「日日是好日」(18年)など。19年の公開待機作に「多十郎殉愛記」「アイネクライネナハトムジーク」がある。

彼女がキレイな理由 最新記事

アクセス上位記事