検索

いま、推されてます

三田友梨佳アナ:「Live News α」で夜の顔 目標は安藤優子 イチローの言葉で涙も

 今月1日始まったフジテレビの報道番組「Live News α」(月〜金曜深夜)で月〜木曜のメインキャスターを務める同局の三田友梨佳アナウンサー。先月まで情報番組「直撃LIVEグッディ!」で共演した安藤優子キャスターに「背中を押された」と明かしていた。同キャスターを「目標にしたいって明確に思えた方」と語る三田アナに、報道番組のメインキャスター初挑戦に懸ける思いや現在の心境などを聞いた。

 ◇不安と戦う日々 イチローさんの言葉に「涙」

 「ミタパン」の愛称で親しまれている三田アナは、2011年に同局に入社。多くのバラエティー番組の進行役などを務めたほか、12年からフィギュアスケート中継、14年にはソチ五輪、18年には平昌(ピョンチャン)五輪の中継キャスターなども担当。「グッディ!」には、15年3月から19年3月まで出演した。

 心配性で優柔不断なところがあるという三田アナ。「Live News α」では「まだ緊張が抜けません。メインキャスターは初めてなので、プレッシャーを感じています。視聴者の方にニュースをちゃんと伝えられているか、自分がしっかりと大黒柱となって番組をやらなきゃとか、いろいろな思いが私の背中に……」と、現在の心境を語る。

 出演決定から放送開始までは不安の日々が続いたという。そんな時、三田アナは子供の頃から大ファンだったという元メジャーリーガーのイチローさんの引退会見を視聴。プレーだけでなく、イチローさんの人柄も尊敬しているという三田アナは「イチローさんが好き過ぎて(学生時代の)留学先をアメリカ・シアトルにしたぐらい。イチローさんの名言集をバイブルにしていました。留学中につらい事があっても、名言集を見て励まされていました」と振り返る。

 引退会見は「一言一句逃さないようにしようと、正座して見ていました」と話す。イチローさんの、小さい事を積み重ねることで大きな事を達成できたという内容の言葉に感銘を受けたといい、「不安はたくさんあるけど、小さい事をやり続けたら、きっと結果として表れるはず。結果が出なくても地道に頑張ってみよう!って。涙を流しながら、イチローさんの一言一言に胸を打たれてました。すごく励ましていただきました」と話す。

 ◇安藤優子のすごさに“幻滅した自分” 背中を追いかけた4年間は「財産」

 メインキャスターに抜てきされた際、三田アナは、安藤キャスターからの「三田なら報道でも大丈夫」との言葉に背中を押されたと明かしていた。上司や先輩からの教えで大切にしていることを聞くと、「例えば、平昌五輪の取材に行き、『グッディ!』の中継で、安藤さんに『全然だめでした』と話したら「スラスラと話すことができなくてもどんなに拙い言葉でも、伝えたいという思いがあれば、きっとそれが視聴者の心に響くはず。大丈夫』って、教えていただきました」と答えた。

 安藤キャスターのことを「プライベートでゴルフにも連れていってくださったり、大好きな方」という。どんな存在かを聞くと「私がアナウンサーとして、初めて憧れた方で、目標にしたいって明確に思った方です」と答えた。「周りにはすてきな先輩方ばかりいますし、皆さんのように成長できたらと思っていますが、安藤さんの報道のされ方、突発的なニュースの時の知識量、視点の置き方、使う言葉など、一緒に共演させていただいて、『すごい……』って思っていました」と話す。

 安藤キャスターとの共演で「自分の知識の少なさに驚きましたし、自分の(仕事の)できなさに幻滅したこともありました」と追憶。勉強熱心な安藤キャスターに感銘を受け「私はこのままじゃいけないと気付きました。少しでも現場に行って、肌で感じた事を伝えられるようにしようと思いました」と語る。

 「番組で『築地移転問題』を扱った時、休日を利用して築地に行って現地の方に直接、お話を聞かせていただいたり。小池百合子都知事の選挙の時は、小池さんの演説に人が集まる理由を知りたくて、演説を直接聴きに行ったり。そういう積み重ねがあって『グッディ!』でいろいろなお話ができるようになりました。『グッディ!』の4年間で学ばせていただいたことは、私の財産となっています」と胸を張る。

 アナウンサーになって一番うれしかったことを聞くと、「『グッディ!』は情報番組なので、視聴者の皆さんがどんなことを思っているのかを考えながら、いろいろなことを話す雰囲気でした。自分の言葉で自由に話をさせていただいていました。私が発した言葉に対して、『励まされました』『勇気が湧きました』など、視聴者の皆さんが手紙を送ってくださったり、街で声を掛けてくださったりする機会が増えたんです」と振り返る。

 「中居正広さんから『言葉に責任を持たなきゃだめだよ』ってアドバイスをいただいたこともあります」と明かしながら「その言葉もずっと胸にあったんです。言葉のプロとされるお仕事をさせていただいていますが、どこか、その言葉を心から理解していない部分がありました」と話し、視聴者からの反響が増えたことで「『心に響く』って、こういうことかって。それから、自分の言葉に責任を持たないとって、以前に増して思いましたし、もっともっと、視聴者の方たちの心に寄り添う言葉を発せられるようにしたいって思いました」と力を込めた。

 ◇「Live News α」は「ホッとできる空気感が作れたら」    「Live News α」に届く反響の声にも「うれしいです。いつも励まされています」と語る。「先日、女性の復職率が100%の企業さんを紹介させていただきました。私の周りにも、子育てをしているママ、子育てをしながら働いているママ、いろいろなバックグラウンドを持つ友人がいて『LINE』で感想をくれました。私の言葉に共感してくださる視聴者の方もいてくださったり、私の言葉が届いているのかなって思えると、本当にうれしいです」とにっこり。

 フジテレビの夜の顔として「メインキャスターをやらせていただくということは、自分の言葉がすごく形作っていくと思っています」と話し、「私のアナウンサーとしての信念は、視聴者の方に寄り添って、自分の言葉に責任をもって話すこと。それと、視聴者の皆さんがお休みになる前に少しでもホッとできる空気感を作れたらと思いながら、オンエアに臨んでいきたいと思います」と、満面の笑みを見せていた。

 「Live News α」は月~木曜午後11時40分、金曜深夜0時10分放送。金曜は同局の内田嶺衣奈アナがメインキャスターを務める。三田アナとフリーアナウンサーの宮根誠司さんがキャスターの「Mr.サンデー」も毎週日曜午後10時から放送中。

エンタメ 最新記事

アクセス上位記事