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岸井ゆきの:「まんぷく」のタカちゃん 女性が輝く秘訣は「満足しないこと」

 女優の岸井ゆきのさんの主演映画「愛がなんだ」(今泉力哉監督)が全国で公開中だ。岸井さんといえば、3月まで放送していたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」で、“タカちゃん”こと、神部(旧姓・香田)タカ役を演じ、話題となった。タカちゃんは、母となっても夫・茂が大好きだったが、映画で演じる山田テルコも、あるパーティーで知り合った田中マモル(成田凌さん)が大好き。しかし、マモルにとってテルコは、ただの都合のいい女で、テルコのマモルに対する思いは空回りしてばかり。そんなテルコを演じる岸井さんに、日々の肌の手入れや食生活、気になるファッションアイテム、さらに輝き続ける秘訣(ひけつ)を聞いた。

 ◇美肌の秘訣は?

 肌がきれいな岸井さん。それはテレビの画面や映画のスクリーンを通しても見て取れる。そう指摘すると、「きっと照明とかいろいろ工夫してくださっているんだと思います」とスタッフに感謝する。岸井さん自身は、「毎日、化粧水とシアバターを塗っています。そんなに時間はかけないですけど、やることはさぼらないです」と几帳面(きちょうめん)な性格を垣間見せる。

 最近愛用しているのは美顔器。きっかけは、​2018年6月に行われていた今作「愛がなんだ」の撮影中に友人から勧められ​、試しに使ってみたことだった。すると肌の調子がとてもよく、翌7月からは朝ドラの撮影が始まることもあり、購入に踏み切ったという。以来、「毎朝、ちょっと早めに起きて、美顔器を当てています」という。また入浴時は、湯舟につかりながらのパックを毎日欠かさないそうだ。

 ◇ブームは“蒸しキャベツ”

 食事については、「家にいるときは、蒸しキャベツばかり食べています」という。岸井さんは、友人らと一緒に食事をするときは、「すごく食べるんですけど、しっかり太るタイプ」らしく、「それ(蒸しキャベツ)でバランスをとっている」のだそう。蒸すのは「温かいものがいいなと思う」からで、たまにキャベツを炒めたり、煮たり、キャベツ以外の野菜を調理したりするそうだが、「ずっとブームなのは、蒸しキャベツにごまだれをかける」パターン。「すごく好きです。家でうどんを作るときも、蒸しキャベツを入れます。だったら、焼きうどんを作ればいいんですけど(笑い)、蒸したのが好きなので」と、つい蒸しキャベツを入れてしまうそうだ。

 最近気になるファッションアイテムに挙げたのは時計。「クリスマスに父から2年連続で時計をもらったんですけど、それ以外に自分の時計を持っていなくて、自分で買ったこともないんです。そろそろ大人なので、ちょっといいなと思う時計をして、ファッションに取り入れたい」と考えている。

 ◇輝いている人はいつも答えを探している

 そんな岸井さんに、女性が輝き続ける秘訣を聞くと、「満足しないことでしょうか」という答えが返ってきた。「きっと、満足して、これをこうすればこうなるでしょみたいな、決めつけとか、おごりとか、そういうものが一瞬でも見えると、すごくつまらない作品や芝居になってしまうと思うんです。輝き続けている人って本当に戦っているし、すごく汗をかいているし、考えることを止めない。ですから、分かったような気になりたくないと思います。輝いている人はきっと、いつも答えを探している。私もそういうふうになりたいと思っています」と真摯(しんし)に語る。

 岸井さんが主演する映画「愛がなんだ」は、直木賞受賞作家の角田光代さんが、03年に発表した同名の恋愛小説(角川文庫)が原作。成田凌さん演じる田中マモルに恋をした会社員の山田テルコの“痛い”日常生活が描かれている。マモルが恋する年上の女性、“すれさん”を江口のりこさんが演じるほか、テルコの女友達・坂本葉子に深川麻衣さん、葉子にいちずな思いを寄せるナカハラに若葉竜也さんが扮(ふん)している。19日から全国で公開。

 <プロフィル>

 1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年にドラマ「小公女セイラ」で女優デビュー。16年にはNHK大河ドラマ「真田丸」で主人公・真田信繁の側室・たかを演じた。17年の映画初主演作「おじいちゃん、死んじゃったって。」で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。他の映画出演作に「ピンクとグレー」「森山中教習所」「だれかの木琴」「闇金ウシジマくん Part3」「太陽を掴め」(すべて16年)、「ここは退屈迎えに来て」(18年)などがある。

 (取材・文・撮影:りんたいこ)

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