検索

いま、推されてます

向井理:「つらかった」舞台も1年に1本が理想に 主演舞台が今夏上演

 俳優の向井理さんがこのほど、7、8月に上演される主演舞台「美しく青く」の会見を大阪市内で行った。向井さんは2011年に踏んだ初舞台を「後悔や失敗、緊張を経験してつらかった」と明かしつつ、「千秋楽を迎えた時に『この景色をまた見てみたい』と、 最後までいかないと見えない景色があって、もう一度舞台をやりたくなった。それで次の作品に挑んで、初日の前日に『もう2度とやりたくない』と思うんですけど、千秋楽ではまた『この景色を見てみたい』と思ってしまった」と今では1年に1本のペースで出演するのが理想だという舞台への思いを語った。

 舞台は、放送中の連続ドラマ「集団左遷!!」(TBS系、日曜午後9時)に青島憲二役で出演している、俳優で劇作家、演出家の赤堀雅秋さんが2年ぶりに書き下ろした。震災から数年たった、とある日本の集落が舞台。人々は獣害に悩まされ、自警団を結成したものの、協力しない住民や、役場のどっちつかずの対応などで事態は一向に改善されない。しかし、自警団のリーダー青木保(向井さん)の熱意を火種として、人々の日常が熱を帯び始め……というストーリー。

 自身が演じる青木保には、衝撃的なバックボーンがあるといい、向井さんは「人間誰しも大人になるとネガティブな記憶や経験は、一つや二つはあるもの。そういうあわれみや哀(かな)しみを抱えているのが人間という動物だとも思うので、きっとどこかに自分と共通する部分があると思う」と話した。

 また、「生々しい呼吸や息づかいを体験できるのが、赤堀作品の醍醐味(だいごみ)でもある。役者としては難しくハードルが高い」と言いながら、「でも、そういう越えられるか越えられないかのギリギリのところで舞台はやりたいと思っている。好きな演劇ですし、挑戦しがいがある」と気合十分。同作について「日常って何だろうという問いかけなんだと思う。大変なことが起きても、24時間たったら明日は来るし、生きていかなければならない。その中で、自分にとっての生きるとは、日常とは何だろうというのを少しでも考えるきっかけになれば」と語った。

 舞台「美しく青く」は7月11~28日に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーン、8月1~3日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

エンタメ 最新記事

アクセス上位記事