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山本舞香:9年間の空手経験が支えに 女優としての意識の変化も

 女優の山本舞香さんが出演する映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」(川崎拓也監督、平牧和彦監督)が7月19日に公開された。山本さんは俳優の窪田正孝さん演じる金木研(カネキ)と同じ喫茶店で働く喰種の霧嶋董香(トーカ)役を演じる。喰種同士の迫力のバトルが見どころの一つで、山本さんもキレのいい身のこなしや、堂々とした格闘の構えを披露している。幼い頃に9年間習っていた空手の経験が生かされているという。山本さんに、アクションシーンの撮影エピソードや女優として大切にしている思いなどを聞いた。

 ◇9年間の空手歴が生きた

 山本さん演じるトーカ、窪田さん演じるカネキ、松田翔太さん演じる月山と、個性的な喰種が登場する今作。喰種同士のハイスピードのバトルは大きな見どころだ。山本さんはアクションの撮影について「カネキとトーカの特訓のシーンは3日ぐらいかけて撮り、教会でのバトルのシーンは5日間かけて撮っているんです」と説明する。

 窪田さんとのアクションは「お互い感覚でやっていたかもしれません。2、3回練習して本番、というような」と振り返り、続けて「窪田さんのアクションがうますぎて。きれいな回し蹴りしているから、すごいなと思いました」と明かす。    「体を動かすのは好き」という山本さん。アクションの際に見せる構えを支えたのは、小学校1年生から9年間続け、黒帯も持つほどの空手の経験だったという。「私が空手をやっていたので、トーカの構えを空手っぽくしてくださって」と山本さん。劇中で見せている堂に入った構えは、長い空手歴に裏打ちされたもののようで、山本さん自身も「(空手が)生かされていると思います。そのお陰で体幹ができていると思う」と自信を見せる。

 バトルでは見事なフォームでパンチも披露。それは空手ではなく、これまでのアクション経験が生きている、と山本さん。「パンチの仕方は、空手とはまた違うんですよね。今作以外の作品でアクションをやったときにスパーリングや練習をしていたので、その時の経験が生かされているかと思います」と振り返る。

 ◇女優として大事にしている思いは…

 映画にドラマにと数々の作品で活躍する山本さん。女優として、お芝居をする上でどのようなことを意識しているのだろうか。「最近は相手との芝居をすごく考えますね。自分で決めて現場に行くんじゃなく、相手のお芝居を見て、一度トライでなんとなくお芝居してみて、相手に合わせていこうという努力はしています」と明かし、「相手にもよるんですが。それでつかめないなという人もいれば、ハマっているなという人もいて、難しいんですけどね」と語る。

 「今までは『自分、自分』という感じだった。ちゃんとせりふ言わなきゃ、とか」と山本さん。意識の変化は、これまでのさまざまな現場での経験の蓄積がもたらしたもののようで、「(昨年公開の映画)『SUNNY 強い気持ち・強い愛』あたりから、(相手との芝居を)考えられるようになって……。いろんな現場を経験して、いろんな方とお仕事して、学ぶことが多かったですね」としみじみと語った。

 「東京喰種」シリーズは、人肉を食らう怪人・喰種をテーマにした石田スイさんの人気マンガで、2011~14年にマンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載され、2014年から始まった新章「東京喰種 トーキョーグール:re」が2018年7月に完結した。2017年の実写映画の続編となる「東京喰種 トーキョーグール【S】」は、喰種が潜む街・東京が舞台。ある事件をきっかけに半喰種となってしまった大学生の金木研(カネキ、窪田さん)は、喫茶店「あんていく」に身を寄せ、霧嶋董香(山本さん)らと共に生活をしていた。そんな中、美食家(グルメ)と呼ばれる喰種・月山習(松田さん)があんていくを訪れる。月山はカネキのにおいに興味を持ち、彼をグールレストランに誘い出す……というストーリー。

<プロフィル>    やまもと・まいか 1997年10月生まれ、鳥取県出身。2011年、蒼井優さんや夏帆さん、川口春奈さんらに続き「三井のリハウス」CMに起用され、同年の7月期ドラマ「それでも、生きてゆく」(フジテレビ系)で女優デビュー。2015年末にはJR東日本「JR SKISKI」キャンペーンCMのヒロインに抜てきされ、2016年に初主演映画「桜ノ雨」が公開。そのほか映画「暗殺教室」(2015年)、「暗殺教室~卒業編~」(2016年)、「ひるなかの流星」(2017年)ほか話題作に多数出演している。

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