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梅津弥英子:フジ「ママアナウンサー」のパイオニア 目標は日曜朝の顔として「信頼されたい」

 今年4月にスタートしたフジテレビの日曜朝の報道番組「日曜報道 THE PRIME」(午前7時半~同8時55分)で、爽やかな笑顔とはつらつとした声でニュースや最新情報を視聴者に届けている梅津弥英子アナウンサー。中学生の長男と小学生の長女を持つ母親で、同局では、20代で結婚、出産し復職したママアナウンサーのパイオニア的な存在だという。出産を経て「ニュースの読み方が変わった」という梅津アナに、子育てや「日曜報道 THE PRIME」に懸ける思いなどを聞いた。

 ◇出産で家族に対する考え方が大きく変化

 梅津アナは青山学院大学卒業後、2000年に同局入社。これまで、数々の報道番組や情報番組に出演してきた。「日曜報道 THE PRIME」では、同局の報道局解説委員の松山俊行さんと共にキャスターを務めている。

 アナウンサーになっていなかったら「幼稚園の先生」「児童心理カウンセラー」になりたかったという梅津アナ。プライベートでは、仕事の息抜きとして、長女とビーズでアクセサリー作りもするといい、「娘がアクセサリーを作ってくれることもあるんです」と、うれしそう。この日は、自身が手作りしたピアスを着用していた。

 子育てで学んだことを聞くと「子育ては未開の地を歩くようで面白さを感じています。『なんでこの人はこんなことを思っているんだろう』『やる気になるスイッチはどこだ?』とか、観察の対象として面白いですよね」と、母親の一面を見せながらも「私は子供ができてから、家族に対する考え方が大きく変わりました。ニュースにはいろいろな人が関わっています。もしかしたら、そこに子供が関わっているかもしれません。独身の頃とは違う感情が分かるようになり、ニュースの読み方が変わりました」と落ち着いた声で語った。

 ◇「とくダネ!」が転換期 取材したものを視聴者に

 アナウンサーを目指すことになったきっかけは、学生時代にいそしんだ「スポーツ観戦」だった。「スポーツは、みんなが一生懸命でみんなが熱狂する。ひたむきに取り組む選手たちにいろいろな話を聞いてみたいと思った」と原点を語る。入局当時もスポーツを志望。アナウンサーになって一番うれしかったことには「入社2年目で、ソルトレークシティーの取材に行けたこと」を挙げるほどだ。

 梅津アナは、27歳の2005年7月に産休に入り、同年8月に第1子出産。翌年4月に復職。その後、2009年4月に第2子を出産するため産休。2010年4月に復職し、本格的に報道畑へ進む。朝の情報番組「とくダネ!」(毎週月~金曜午前8時)にプレゼンターとして出演した時期(2012年10月~2014年3月)もあり、それが転換期になったという。「当時、コメンテーターの中に子育てをしている方がいなくて、女性の社会進出が本格的に進もうとしている中、お母さん目線で話してほしいということを求められていました。今までのキャリアになかったような経験をたくさんさせていただきました」と、感謝する。なお、梅津アナは2014年4月~2018年3月の間、同情報番組でサブMCも務めた。

 梅津アナは「日曜報道 THE PRIME」で一番楽しいのは「現場の取材に行くこと」ときっぱり。「とくダネ!」で共演した笠井信輔アナウンサーから「良さは『言葉に感情が乗っているところ』。だから『自分が取材して見聞きしたことを表現しろ』って教えていただきました」と振り返る。「知らないことを話そうとすると顔に出てしまうことがあるので、自分が納得いくまで話を聞きたい。そして、感じたことに対していったん客観的になり、視聴者の皆さんに正確にお伝えさせていただきたいという思いでやっています」と、真剣な表情で語る。

 今後の目標は「日々、勉強です。『THE PRIME』の中でできていないことがたくさんあります」と答えながら、「番組で松山キャスターがお休みされた時などに『梅津に任せよう』って言われるよう、もっと信頼されたいと思っています」と、力強いまなざしで話した。

 日ごろから取材を重ね、視聴者にニュースを分かりやすく伝えようとする梅津アナの姿に、今後も期待だ。

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