検索

いま、推されてます

フジ西山喜久恵アナ:「きょうのわんこ」担当し25年…今も試行錯誤 こだわりの裏話も

 1994年4月に放送を開始したフジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)で、25年にわたり続く人気コーナー「きょうのわんこ」のナレーションを担当している西山喜久恵アナウンサー。「昔のは恥ずかしくて聴けない」と照れ笑いしつつ、「いまだに研究を続けています」と語る西山アナに、「きょうのわんこ」にかける思いや、アナウンサーになったきっかけ、今後の目標などについて聞いた。

 ◇安藤優子との出会いでアナウンサーの道へ

 西山アナは広島県尾道市出身。上智大学卒業後、1992年に同局に入社。これまで、スポーツ・報道・情報番組を幅広く担当したほか、数多くの人気バラエティー番組にも出演。現在は「めざましどようび」(土曜午前6時)のメインキャスターなどを務めている。

 在学時は、アナウンサーになったら「いろいろな人に出会えると思っていた」と語る西山アナは「私が大学3年生の時に、当時、フジテレビの夕方のニュース番組『FNNスーパータイム』でキャスターを務めていた安藤優子さんが上智大学に復学されたのですが、同じサークルの友人が安藤さんととても親しくて、引き合わせてくれました」と振り返る。

 そして、「スーパータイム」のスタジオを見学することになり、報道番組の雰囲気などを直接、肌で感じた。「安藤さんが『10年間、この仕事をやってきて、やっと自分の言葉が視聴者に届くようになった気がする』というようなお話をしてくださいました。10年かけて努力し続けていける仕事はなかなかない。自分自身を高めていける職業だと思い、すごくすてきだなと思いました。安藤さんの言葉が胸に響き、アナウンサーになりたいという思いを強めました」と語る。

 ◇水泳が趣味から“ガチ”へ レースで入賞も

 そんな、西山アナが休日に必ずするのは「水泳」だという。今年4月に中学生になる長女の影響で始めたというが、現在は「娘のスクールの成人クラスに週2で通い、毎回1500メートル泳ぎます」と胸を張る。「最初は健康のためと思っていたのですが、だんだん“1秒縮めるには”という欲が出てきてしまって趣味がおかしな方向へ(笑い)。(同局の)社員たちが作った『水泳部』に入り、大会にも出場しています。先日、自己ベストが1秒縮まり、(レースで)入賞しました」と、声を弾ませる。

 番組の出演前には「発声練習とストレッチ」を欠かさない。「水泳をやっているからか、首や肩が柔らかく、おかげさまで四十肩、五十肩になったことがありません」と、耳に両手の肘を軽々と付けてみせた。

 ◇「きょうのわんこ」は「心地よい声で」 マイクの位置ずらすこだわりも

 西山アナは、同局のアナウンサーたちの能力向上のため、ナレーターや演出家を講師として招いて、ナレーション技術を学んだり、ボイストレーニングをしたりする「スキルアップ研修」にも率先して力を入れている。「後輩を指導するので、自分自身も(発声などについて)いろいろなことを知らないといけない。(講師の)研修を受けて学んでいます」と努力も怠らない。

 「きょうのわんこ」のナレーションは「聴く人に心地よい声で響かせるには、どうしたらよいか研究中」だという。「昔に録音したものは、若かったから声が高いし強い。今、聞いてみると恥ずかしくて」と照れ笑い。理想は「“あなたのためだけにこれを読んでいます”というトーンのナレーション。耳元でスッと心地よい音で入るような感じ」と語る。

 その理想に近づくためスタッフも協力しているといい、「普通は顔の前にマイクを置くのですが、人間の耳の構造を考えて、私の顔の斜め前にマイクを置いて録音しています」と裏話も明かした。オンエアで自分のナレーションをチェックして「声が強すぎたかな。ちょっと違うかなとか……」と、試行錯誤を繰り返している。

 通常、アナウンサーがニュースを読むときは「語尾を延ばさない」で話すという。しかし、「きょうのわんこ」では、「語尾を柔らかく落としている」とこだわりも明かす。自身も犬を飼っていたため、「犬に対する愛情ももちろん持っています。だけど、(この仕事は)いまだに飽きない。今日も楽しかった!って、毎回、思うんです」と語り、目を輝かせていた。

 「ナレーションをもっと上手になりたい!」と言葉に力を込める西山アナ。「ナレーションは、スタッフが一生懸命撮ってきた映像に声を当てて表現するということ。すてきなナレーションができると(作品として)もう一段階良いものになる。そこを目指していきたいなと思っています!」と、はつらつと語った。

 西山アナがメインキャスターを務める「めざましどようび」は、毎週土曜午前6時から放送。

エンタメ 最新記事

アクセス上位記事